ワーグナーのパトロンとして有名なルードヴィヒ2世。
彼はまた、生涯城づくりに情熱を傾けた王としても有名です。
デズニーランドのモデルと言われる
「ノイシュバイシュタイン城」 は、
ルードヴィヒ2世の夢の結晶です。
しかし、実際にこの城を訪れてみると、
何もかもが意外と小さいことに驚かされます。
一説によると、国王の異常なまでの芸術への執着により、
国の財政は危機に瀕し、「ノイシュバイシュタイン城」 は
規模の縮小を余儀なくされたそうです。
注: 写真ではわかりにくいが、全体的に小振りなつくり。
Ludwig II
ルードヴィヒ2世 (1845年ー1886年 )
バイエルン王国 第4代国王。
為政者よりも、城づくりとワーグナーのパトロンとして
後世に名を残すことになったルードヴィヒ2世・・
狂王とまで呼ばれた彼は謎の死を遂げ、
バイエルン王国も消滅してしまいます。
しかし、現在 「ノイシュバイシュタイン城」 には、
世界中から数多くの観光客が訪れます。
ワーグナーのオペラは、
いまも世界中で数多くのファンを魅了します。
国を滅ぼす原因となった 「城づくり」 と 「芸術への傾倒」 が、
いまでは国 (現在のドイツ) の大きな財源と
アイデンティティとなっています。
為政者の役割とは何だろう・・
オペラ 「ワルキューレ」 を観終わったあと、
ふとそんなことを思いました。
jfk-world