
平安時代には、
すでに整備されていたといわれる清水寺への参道。

江戸時代には、
京の職人たちが毎朝清水参りのために通った道。
(5月24日のブログ参照 )

少し北から (高台寺の方から ) 清水寺に向かう
なだらかな坂の参道は、 「二年坂 」 と呼ばれています。

瓦屋根の連なり ・・・

多種多様な店は、品物やサービスだけではなく、

訪れる人々に京情緒を提供しています。

まるで映画のセットのよう ・・・
日本でいちばん美しい参道です。

また、 『二年坂で転ぶと二年以内に死ぬ 』 ・・・
との言い伝えがあります。
坂道なので細心の注意を、という戒めでしょう。

二年坂は、

「三年坂 」 に続きます。

清水寺のご利益 『安産 』 を願うことから、
三年坂は 『産寧坂 』 とも表記されます。
また、初めて清水寺を参った人は
必ず再度参詣に戻ってくるという意味から、
『再念坂 』 と書かれることも ・・・

たかが坂道にさえ、
様々な想いをめぐらせる都人の感性です。

陽が落ちると提灯に灯りがともり、
二年坂、三年坂には、
昼間とはまたひと味違う風情が漂います。

ちなみに、平成になって再整備された清水寺への道には、
『一念坂 』 という名前が付けられています。
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