大阪 淀屋橋にある
歴史の散歩道 を東に進むと、
後の大阪大学となる私塾
「適塾 （てきじゅく）」 の遺構があります。
建物のすぐ横に整備された広場には、
緒方 洪庵 （おがた こうあん） の像。
蘭学者 緒方洪庵は、
1862年に幕府の医官として
江戸に迎えられるまでの17年間、
ここで日本各地から集まった
門人たちに蘭学を教え、
幕末から明治にかけて日本の近代化に
貢献した多くの人材を育てました。
ここには、
日本のためという使命感と大義、
さらに、向学心を満たす
真の学問があったに違いありません。
昨日、
読者登録しているブロガーの方の記述に、
「真実とは何か」を追求することは
学問研究の第一義に来ると言えるのだが、
つまり 「真・善・美・究極の良識」 の
追求は、かけがえのない哲理であるはず。
という文章がありました。
素晴らしい言葉だと思います。
実は、私が卒業した高校の校歌は
こんな歌詞で始まります。
♪真善美 そは吾等の生命（いのち）
この生命（いのち）いかに生かさむ♪
大阪府立寝屋川高等学校 校歌
高校時代、
どちらかというと落ちこぼれだった私は
校歌の意味を
深く考えることはありませんでしたが、
卒業してから半世紀近くが経ったいま、
ようやくその真意に
近づくことができたように思います。
『真』 は、
真理の探究、
そして真実に生きること。
『善』 は、
高い理想と道徳観、
つまり、善き人であること。
『美』 は、
たとえば清貧を良しとする潔さ、
それは美しく生きること。
物思う秋 ・・・
でしょうか。
JFK-World
緒方洪庵の「適塾」、吉田松陰の「松下村塾」など、江戸幕末の頃には、国を思い、知を求める学者や武士、町人など、多くの人がいたのですね。
今回も、私の知らない世界を旅させて頂き、感謝します。大阪には、歴史の場所がたくさんあり、人に知られず眠っているのですね。
貴方のシリーズは、珠玉のブログです。ご活躍ください。私は、居ながらにして、知らない世界を勉強させていただき、感謝しております。
お褒めいただきうれしいです。
コロナは、私にとって転機かな、と思っています。
自分の身の回りにある価値あるものに目を向ける機会になりました。
これからもよろしくお願いいたします。