正式名は
Saint Thomas, U.S. Virgin Islands
アメリカ領バージン諸島 セント トーマス
天然の良港を有する 「セント トーマス島 」 は、
17世紀よりヨーロッパ列強による
領有権争いが繰り広げられてきました。
1657年には、オランダが西インド会社をここに設立します。
しかし、その後ほどなく、
1666年にはデンマークがセント トーマスの領有を宣言します。
デンマークは、ここに奴隷売買の会社を設立し、
砂糖キビのプランテーションをつくりました。
また、貿易にも力を入れフリーポートを宣言し、
セント トーマスをバージン諸島における
貿易、商業の中心に押し上げました。
本国デンマークの港町 = ニューハウンとの間を、
多くの船が行き来したのでしょう。
(2010年 12月 1日のブログ参照 )
しかし、19世紀になると、砂糖貿易の独占は失われ、
加えて度重なるハリケーンの被害 ・・
さらには奴隷制の廃止などが重なり、
デンマークのセント トーマス島への執着は薄れていきます。
1917年、セント トーマス島は、
金銭譲渡によりその領有権がアメリカに移りました。
第 1次世界大戦の最中、
アメリカはパナマ運河を守るための拠点として、
セント トーマス島を必要としたのです。
現在、セント トーマス島は、
アメリカン カジュアルな雰囲気にあふれています。
港で売られているカジュアル ウェア ・・
タヒチのパレオに色の鮮やかは似ています。
(10月 5日のブログ参照 )
しかし、デザインにはアフリカ的な要素が見られます。
Fort Christian
フォート クリスチャン
港を望む小高い丘に建つ
セント トーマス島でいちばん古い建物です。
時のデンマーク王 = クリスチャン 5世の名前を冠した砦です。
また、当時の行政機関もここに置かれていたそうです。
地下は牢獄になっていて、
捕らえられた海賊などが収容されていました。
現在は、建物全体が博物館になっています。
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