アルゼンチンの首都=ブエノスアイレス。
街の中心からクルマで20分ほど離れたところに立つ
訪れる人も疎らな 「聖母ブエンアイレ大聖堂」・・。
14世紀後半、スペインからイタリアへ向かう貨物船が
大時化に遭います。
何故か積荷の大きな木箱を海に投げ捨てたところ、
風、波は治まり、船は難を逃れることができたそうです。
後にこの木箱を海から引き上げたところ、
中から幼子イエスを抱いた聖母マリア像が出てきました。
このマリア像はブエンアイレと名づけられ、
海の守護聖母としてここに祀られるようになりました。
かつてヨーロッパから大西洋を越える開拓者の船旅は、
およそ半年におよぶ過酷な航海でした。
無事アルゼンチンにたどり着いた開拓者は
守護聖母=ブエンアイレに感謝の祈りを捧げました。
そして、聖母ブエンアイレの名前にちなんで、
この地がブエノスアイレスと呼ばれるようになった
と伝えられています。
jfk-world