ボカ地区・・カミニート。
タンゴ発祥の地といわれる場所です。
ここはブエノスアイレス最初の港町として開け、
多くの移民がこの場所に住み着きました。
カラフルに色分けされたカミニート通りには
カフェやレストランが並び、
道行く人はストリートアートギャラリーを楽しみます。
元々、余った船の補修用ペンキを使って、
家の壁を塗っていたらしく、
家ごとに、壁ごとに違う色になったのだそうです。
そのカラフルなモザイク感がカミニートの特徴です。
この地区で生まれた画家キンケラ・マルティンは、
自らの絵を売って得た報酬で、貧しいこの地区に
学校や病院、美術館を作り、
色鮮やかな街並みを保存するように呼びかけました。
一説では、カラフルな家々のモザイクペイントも
貧しさを逆手に取った彼のアイデアであるといわれています。
キンケラ・マルティンの努力の甲斐あって、
一度は寂れかけた街が、いまではブエノスアイレスの
重要な観光スポットとして生まれ変わっています。
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