JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

鉄骨を採用した教会

2019年06月29日 | ヨーロッパ

聖オーガスティン教会
高さ約60メートルのドーム ・・・
(ほぼ20階建てのビルに相当 )



そこから降り注ぐ光は天の存在を思い起こさせます。



ステンドグラスは、



色彩で聖域を包み込み、



その光に変わることのないやさしさを添えてくれます。



高みを極める説教台 ・・・



何もかもが神々しい。



この巨大な空間が実現できたのは、
鉄骨構造だったからかも知れません。



目を凝らすと、
剥き出しになった鉄のフレームが見えます。



産業革命の産物 ・・・
鉄骨の利用は、
教会では初めての試みだったそうです。



隠さず敢えて鉄を見せているところに
設計者の自信のほどが窺えます。



Victor Baltard
ヴィクトール・バルタール (1805年ー1874年 )
フランス人建築家。


(バルタールが描いたスケッチ )
聖オーガスティン教会の設計者。



1971年、
惜しまれながら解体された 『パリ中央市場 』 ・・・
12世紀から続く市民の台所は、
1866年、 パリ改造 の一環として
鉄骨構造に建て替えられました。



その設計者も ヴィクトール・バルタール です。
19世紀後半、剥き出しの鉄骨構造は
フランス各地 で流行しました。



さて、遮るもののない
空間で響くオルガンの音色はまた格別です。

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