1851年 5月からおよそ 6ヶ月の期間、
「ハイドパーク」 において
「ロンドン万国博覧会」 が開催されました。
世界初の万博 ・・
これは大成功を収め、
19世紀の世界的な万博ブームを引き起こしました。
いまなお続く 『万博人気』 の契機となった国際博覧会です。
The Great Exhibition (英語ではこう呼ばれています)
ロンドン万国博覧会には、ふたりの人物が深く関わっています。
Albert, Prince Consort
アルバート王配殿下 (1819年ー1861年)
イギリスの輝かしい一時代の王 = ヴィクトリア女王の夫です。
(2月27日のブログ参照 )
アルバート公は、ロンドン万国博覧会の主催者です。
王室の力を活用した
言わば 『エグゼクティブ プロデューサー』 です。
オーストラリアやニュージーランドといった配下の国 ・・
さらに、ゆかりの深いアメリカ ・・
また、王室でつながりのあるヨーロッパ諸国に参加を呼びかけ、
自らの庭で世紀のイベントを開催したという感覚でしょう。
注:『Prince Consort 王配殿下 』 の称号を授かるのは晩年
Sir Henry Cole
ヘンリー・コール (1808年ー1882年)
『Sir サー』 の称号を受けているヘンリー・コールは、
いわゆる起業家であり実業家です。
イギリスの有名な郵便システム = Penny Post ペニー・ポスト ・・
1ペニー (1ペニー×100 = 1ポンド)で手紙が届けられるという
伝統的な郵便事業にも関わっていたヘンリー・コールは、
クリスマス カードを郵便で送るという生活文化を生み出した
人物としても知られています。
ヘンリー・コールは、アルバート公の後ろ盾を得て、
ロンドン万国博覧会を運営した実質的な 『プロデューサー』 です。
「ハイドパーク」 は、ロンドン万国博覧会の成功以降、
様々なイベントの場所となります。
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