JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

ボヘミアという地域

2009年04月26日 | ヨーロッパ

ボヘミア (Bohemia) は、
現在のチェコの西部・中部地方を指す歴史的地名です。
古くはより広く、
ポーランドの南部からチェコの北部にかけての
地方までを指しました。

ラテン語・英語名のボヘミアは、
古代にボヘミアからモラヴィア、スロバキアにかけての地域に
居住していたケルト人の一派=ボイイ人に由来します。
6世紀以降、西スラヴ人が移住し、
モラヴィアの西スラヴ人とともに現在のチェコ人となりました。

ボヘミアは、その地理的な重要性から、中世から近世にかけては
「ボヘミアを征する者は、ヨーロッパを征す」 と言われました。
10世紀ごろから、ドイツ、スエーデン、オーストラリアなどの
覇権に翻弄されてきたボヘミア・・
19世紀前半にはチェコ人の民族運動が盛り上がり、
次第に自立しようとする動きが高まります。
1918年に、およそ1000年の時を経て
ボヘミアは、新たに独立したチェコスロバキアとなりました。

黄昏のカレル橋を眺めていると、
壮大なヨーロッパの歴史に思いが広がります。

jfk-world

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カレル橋の両側の聖人像 | トップ | 夕暮れのカレル橋 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ヨーロッパ」カテゴリの最新記事