長澤 鼎 (ながさわ かなえ)
のワイナリー ファウンテングローブの
シンボルだった円形の納屋 ・・・
この建物も焼失しました。
古い写真にその面影を見ることができます。
ワインづくりに注いだ武士の魂 ・・・
長澤のワインは、
サントローザを代表する名品となりました。
しかし、またしても逆風 ・・・
禁酒法に外国人排斥法 ・・・
密造酒をつくってくれという依頼に対しては、
相手を蹴散らす勢いで断ったという長澤 ・・・
禁酒法が廃止になるまでの間、
彼はブドウジュースをつくり、
それは人々に愛されました。
長澤は、
心底ブドウづくりが好きだったのでしょう。
ワイン王とまでいわれた長澤 ・・・
甥が受け継いだワイナリーですが、
太平洋戦争により全財産は接収されてしまいました。
膝の上に座る子どもは長澤の甥の息子 ・・・
イジチ コウイチさん。
写真には KO コウ と記されています。
私たちは、サンフランシスコに暮らす
イジチ コウイチさんにインタビューしました。
『私は、
14歳までファウンテングローブで
長澤と一緒に暮らしていました。
長澤は、誰に対しても実に親切で
皆からとても慕われていました。』
『元藩士ということもあり、
彼はプリンスと呼ばれていました。』
これは、1918年に
長澤が誰かに贈ったワインの木箱 ・・・
『プリンスからのプレゼント』
と書かれています。
武士として鹿児島に生まれ、
異国の地で成功を収めた長澤 鼎 ・・・
ワイナリーは人手に渡りましたが、
強い志を宿した彼の肖像は
ボトルに生き続けています。
それにしてもいい顔をしていますね。
JFK-World
「若き薩摩の群像」 ・・・ 素敵ですね。
威風堂々・・・ 私にはそんなイメージです。
同じ日本人としてうれしいですね。
貴blogで初めて長澤鼎のことを知りました。
江戸時代に生まれ、人生の大半を海外で過ごした「侍」の生涯に感動しました。
もっと多くの方に知ってほしいと思います。
海外で取材をしていると、グローバルといわれる時代よりずっと以前に、海を越えて活躍した日本人の話を聞くことがあります。
そんな時、やはり日本人として誇らしく思います。
「侍の生涯」 ・・・ いい言葉ですね。
京都の写真、いつも楽しませていただいています。