アラスカには、およそ10万を超える氷河があります。
それぞれの氷河はそれぞれに美しく、
しかし地球の温暖化に晒され、少しずつその姿を
縮小させています。
私たちは、そこに地球温暖化による自然破壊を思い浮かべますが、
アラスカの先住民の考え方は少し違います。
地球の温暖化は、
もっと大きな時間の流れのひとつの現象に過ぎない・・
すべては巨大な輪となって、終焉と創造を繰り返す・・と。
氷河がつくる湖の中で立ち枯れていく木・・
アラスカの先住民は、「木の生涯を全うした幸福な木」として
賞賛をおくります。
滅びゆくものへの賛美を忘れない先住民の優しさ・・
この世に完全な終焉はなく、すべては次の創造につながっていく・・
という彼らの哲学から生まれる心なのでしょう。
これは、アラスカの先住民に限らず、
世界中の自然とともに暮らす人々に共通した哲学でもあります。
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