ヴィクトリア駅 2番ホームは、
『オリエント急行 』 が発着するホームです。
現在のオリエント急行は、
『Venice Simplon Orient Express 』 ・・
『ベニス シンプロン オリエント エキスプレス』 が正式名称です。
1883年、
大陸横断寝台列車として、パリ・イスタンブール間で開業した
オリエント急行 ・・
1920年代から1930年代にかけて、
上流階級の人たちが、
移動手段そのものを楽しむ新しい旅のかたちとして
人気を博すようになりました。
アガサ・クリスティの名作 『オリエント急行の殺人』 が
生まれたのもこの頃です。 (1934年作)
しかし、飛行機時代の到来とともに、
オリエント急行の人気は廃れていきます。
1977年、オリエント急行は廃業 ・・
オークションに出されていた車両をアメリカの実業家が購入し、
復活させたのが
『ベニス シンプロン オリエント エキスプレス』 です。
1982年、
復活した 『ベニス シンプロン オリエント エキスプレス』 は、
ロンドン・ベニス間を中心に開業しました。
注:イスタンブールまでのメモリアル列車や、
他のヨーロッパ都市へ向かう特別列車も運行している
午前11時、
ベニス (ベネチア) の 『サンタルチア駅』 を出発する列車 ・・
ゆっくりと車窓の風景と優雅な時間を満喫しながら、
ロンドンまで1泊 2日の列車の旅です。
乗客は、ドーバー海峡ではシャトルバスに乗り換えます。
特別な列車に大型バスを載せて、
英仏海峡トンネルを通って海を越えます。
(3月27日のブログ参照 )
トンネルが出来るまでは、乗客はフェリーで移動していました。
イギリスでは、
『British Pullman ブリティッシュ プルマン』 という、
やはりクラシックな車両をレストアした列車でロンドンに向かいます。
車両には、それぞれ女性のニックネームがつけられています。
定刻では17時30分、ロンドン ヴィクトリア駅に到着します。
(撮影の日は大幅に到着時間が遅れました)
華やかなオリエント急行の旅のフィナーレです。
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