海外での撮影の場合、
照明や特機と呼ばれるクレーンなどの機材は現地で調達し、
現地スタッフとの共同作業となります。
撮影機材レンタル会社の倉庫は、大抵ロフトがあり、
世界中どこでも共通した雰囲気が漂います。
機材の種類や名称も、ほぼ世界中で共通しています。
おもしろいのは、撮影に関するスラングもよく似ていることです。
たとえば、被写体をカメラに対して角度をつけて斜めにすることを
(陳列台のようにカメラ側から見えやすくすること )
日本では 『八百屋 (やおや ) 』 と言いますが、
欧米では 『Meat Shop ミート ショップ (肉屋 ) 』 と言います。
また、コンピュータ グラフィックスなど
映像のスタイルがいかに進歩しても、
撮影にはどこかノスタルジックな感覚が伴います。
先人たちへの敬意からでしょうか ・・
カンヌのこの機材会社には、
かなり年代物の映写機が飾られていました。
事前チェックを済ませた機材は、トラックに積み込まれ、
撮影当日現場に運び込まれます。
撮影の方法も概ね世界共通です。
床を傷つけないためにテニスボールを使うことも、
世界中で同じです。
世界中どこで撮影しても、ひとつの目的に向かって、
スタッフの間に 『あうんの呼吸 』 が生まれます。
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