イタリア本土側から大運河を進み、
最後の橋 「アカデミア橋 」 のあたりまで来ると、
建ち並ぶ館の色やかたちの変化に気がつきます。
(2月5日のブログ参照 )
「リアルト橋 」 のあたりから始まったベネチアの歴史は、
華麗なる中世を経て、近世そして現在へとつながっています。
(2月4日のブログ参照 )
わずか4キロメートルほどの大運河に、
そんな時の流れが感じられます。
たとえば、リアルト橋を中心に、そこから拡散するように、
つまり、大運河の終わりが近づくにつれ、
時代が近世へと移り変わっていくのがわかります。
アカデミア橋の近くに並ぶふたつの館 ・・
Palazzo Giustinian Lolin ジュスティアンニ ローリンの館
17世紀のベネチアを代表する建築家
Baldassare Longhena
バルダッサーレ・ロンゲーナ(1598年ー1682年 ) の作品です。
ここには、元々14世紀の古い館が建っていたそうです。
現在の館は、古い建物に替わって17世紀に建てられたものです。
中世から近世への時代の変化を象徴する館です。
また現在まで、所有者が次々と変わっています。
これは、いわゆる 『ニュー リッチ 』 の登場を
表しているのではないでしょうか ・・
アカデミア橋のすぐ手前、
『ジュスティアンニ ローリンの館 』 の隣 ・・
Palazzo Civran Badoer Barozzi バロッツィの館
迷宮都市 ベネチアとはまたひと味違った印象です。
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