
パシフィックビーナスが沖合いに投錨した
「Anakena アナケナ ビーチ 」

島の多くの部分が断崖絶壁であり、
また平坦な場所であってもほとんどが岩場であるイースター島で、
ここは唯一といってもいい美しい白砂のビーチです。

そして、ここは、
イースター島では珍しいヤシの木が生い茂る場所です。

「アナケナ ビーチ 」 は伝説の地です。
結論からいうと、イースター島の歴史はほとんどが謎です。
諸説紛々で、史実の多くは明らかになっていません。
このブログでは、
現地で聞いた話を中心に綴っていきたいと思います。


海を背にして立つモアイ ・・
かつてここには村落があり、モアイは村人を見守っていたのです。

伝説では、
マルケサス諸島 (タヒチ島の北東 フレンチ ポリネシア ) から
偉大なる王 = Hotu Matu'a ホツ マツアがやってきて、
ここアナケナ ビーチに上陸し、イースター島の歴史が始まります。

モアイは、
ホツ マツア王を崇めるものであり、精霊信仰の象徴でもありました。
(10月 9日のブログ参照 )

アナケナ ビーチの 7体のモアイは
1980年に発掘、復元されました。


砂の中に埋もれていたため保存状態がよく、
モアイに施されたレリーフなども見ることが出来ます。

『アフ 』 と呼ばれる台座の中からは人骨が見つかっており、
モアイは祭壇のような役割も果たしていたと推測されています。

また、モアイの目 (マナ ・・ 霊力の象徴 ) も発見されています。
この目がサンゴで出来ていたことから、
伝説の王 = ホツ マツアがやってきたとされるマルケサス諸島との
関わりが史実としてつながってきます。
(元々モアイには目が埋め込まれていた )
注:イースター島周辺のサンゴとは別の種類

考古学的には、
イースター島に人が移り住んだのは 3世紀頃といわれています。
また、言語年代学から 8世紀頃とする学説もあります。
さらに、出土品の放射性炭素の調査から、
村などが形成されたのは ・・
つまり集団で人がこの島に移り住んだのは
13世紀頃という説まであります。
1722年にオランダ人によって発見されるまで、
いったいこの島では何が起きていたのでしょう ・・
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