
サイゴン川の川辺に建つ 「ホーおじさん記念館」。
広々とした敷地の中の開放的な建物・・
ホー・チ・ミン大統領の活動の記録がここに残されています。

13才の時、初めて耳にしたフランス語の
「自由」 「平等」 「友愛」 という言葉・・
いつか、この言葉の本当の意味を確かめたい・・
そう決意した少年は、
1908年にフエの高校を中退し、サイゴンへと向かいます。

それから3年後、愛国心を胸に抱いた青年は、
調理師見習いとしてフランス行きの貨物船に乗り込みます。
国を愛するが故に、あえて侵略者フランスの地で学び始めた彼は、
自らの名前を 「グエン・アイコック(愛国)」と変えます。
(本名は グエン・シンクン)

「ホーおじさん記念館」 には、
ホー・チ・ミンの直筆の書簡も数多く残されています。
国家主席となった後にも彼の発する言葉は、
祖国への愛、人民への愛にあふれていました。

「国家の10年を思うなら木を植えなさい。
国家の100年を思うなら人を育てなさい。」

「私は一生をかけて、国のため、革命のため、
国民のために生きてきました。
今この世を去ることに後悔はありません。
ただ一つ、
もう少し長く革命を続けられなかったことを除いては。」

ホー・チ・ミン大統領の死 (1969年) は、
日本でも大きく報道されました。

「ホーおじさん記念館」 が建つサイゴン川の川辺・・

ここは1911年 「国を愛する心」 を持った青年の乗り込んだ船が、
フランスに向けて出港した場所です。
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