サントローザの丘に佇む
パラダイスリッジワイナリー ・・・
2017年10月
建物は焼失してしまいましたが、
(原因は山火事による類焼)
ここには、
ひとりの日本人の足跡が展示されていました。
長澤 鼎 記念館
Nagasawa Kanaye (1852年ー1934年)
長澤 鼎 (なかざわ かなえ)
1852年 鹿児島県生まれ。
島津藩の洋学校で学んでいた
長澤 鼎は幼少の頃より聡明で、
選抜され使節団の一員としてイギリスに派遣されました。
1865年、
前列向かって右が長澤 鼎 ・・・
まだ幼さが残る13歳の藩士です。
当時のイギリスは、日本からの使節団を
"young samurai 若い侍”
と表現しています。
この写真は15歳の時の長澤 鼎 ・・・
ロンドンで撮影されたものですが、
基本的に長澤はスコットランドの
トーマス・グラバー 邸に寄宿し
勉学に勤しんでいました。
しかし1867年 島津藩の財政難により
国元からの送金が激減 ・・・
ついには途絶えてしまいました。
その頃 長澤は、トマス・レイク・ハリス
というアメリカ人宗教家と出会います。
時に日本は明治維新 ・・・
もはや侍の時代ではない ・・・
異国の地で、大きく変わろうとする
日本の未来を察したのか、
長澤はハリスの誘いに応じ
アメリカ ニューヨークに渡りました。
脱藩 ・・・ ですね。
そのニューヨークで
長澤が出会ったのがワインづくりです。
元来勤勉で探求心の強い長澤は、
ワインづくりの理想の地を探し求め、
1875年サントローザの
ファウンテングローブという
ワイナリーを手に入れます。
そして、1878年栽培が始まりました。
JFK-World
火災の写真を見る限り、かなり大きな被害を受けたようです。
残念ですね。
ワイナリーの消失は残念ですね。展示品が残っていますように。