文豪が愛した宿

（柊家旅館の玄関 ）
『目立たないこと、変わらないことは、
　古い都の柊家のいいところだ。 』

ノーベル賞作家 川端康成は、
常宿としていた柊家への思いをこんな言葉で表しています。



志賀直哉、三島由紀夫も愛した柊家 ・・・



『来者如帰 （来る者、帰るが如し ） 』
我が家に帰ってきたかのように客をもてなす ・・・
玄関には、柊家の心が掲げられています。



2009年、
柊家の名物仲居 田口 八重 （たぐち やえ ） さんが、
100才を前に （1909年生まれ ） 他界しました。
田口さんは、60年間勤めた柊家の 『もてなし 』 を
著しています。



世界遺産 下鴨神社の中にある
境内摂社 比良木神社 （ひらぎじんじゃ ） ・・・
（柊家の創業者が帰依した神社 ）


（柊の木 ）
また、比良木神社の周りに群生する柊 （ひいらぎ ） は、
古来 邪気を祓い福を招くといわれています。



柊家という名前はこのことに由来しています。



伝統を守りながら
新しいものも取り入れていくささやかな変化 ・・・



たとえば、鴨川の流れを表現した広間など ・・・

注： 新館は2006年にリニューアル。
（7月4日のブログ参照 ）



京情緒を漂わせる柊家の外塀 ・・・


（向かって左が柊家　右は俵屋 ）
しかし、急激な変化の波は容赦なく押し寄せてきます。



変わらないことは変えることより難しい ・・・
これが老舗旅館の実感ではないでしょうか。

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