JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

ドイモイ政策

2009年08月02日 | アジア

1975年に南北が統一されてからの10年間、
ベトナムはそれまでの戦時体制から平和な時代を基礎とした
新たな経済の時代へと移行します。

モデルはソ連型の計画経済であり、
生産、流通などはすべて国家が決定し、
私企業は小規模なビジネスに限られました。



しかし、この10年間がもたらした結果は驚異的なインフレと、
人口の7割以上が占める農業政策へのしわ寄せでした。



1986年、ベトナム共産党大会で 「ドイモイ政策」 が採択されます。
「ドイモイ」 とは、ベトナム語で 「刷新」 を意味します。

ドイモイ政策の基本は次の4点です。

 (1)社会主義路線の変更
 (2)産業政策の見直し
 (3)市場経済の導入
 (4)国際協力への参画

簡単にいえば計画経済から市場経済への転換です。



ドイモイから20年、ベトナム経済は大きく成長を遂げ、
社会主義国家に
ニューリッチと呼ばれる富裕層が登場することになります。



たとえば音楽の面では、世界へ向けて発信する
「ベトナムポップス」 なるものも登場しました。







新旧の価値観が混在し、
誰もがそれをしなやかに受け入れているところが
ベトナムの魅力なのでしょう。

日常の中にレトロが息づいている国・・それがベトナムです。

jfk-world
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