1853年、
インド最初の列車がムンバイのこの場所から出発しました。
その時の古い駅舎を建て替えた堂々たるこの建物は、
イギリスのインド植民地化 (1877年 )を
世界に誇示するかのように、1888年に完成しました。
奇しくも、 ヴィクトリア女王 の
ゴールデン ジュビリー (在位50年 ) と重なり、
新駅舎は 『ヴィクトリア ターミナス駅 』 と命名されました。
それからおよそ110年を経て、
1996年、 『ヴィクトリア ターミナス駅 』 は、
Chhatrapati Shivaji Terminus (CST )
チャトラパティ シヴァージー ターミナス駅
と名前を変えました。
そして、ヴィクトリアン ゴシックと
インドの伝統建築様式が融合したこの美しい駅は、
2004年 世界遺産に登録されました。
(2008年のムンバイ同時多発テロでは
この駅も標的になった )
Chhatrapati Shivaji
チャトラパティ シヴァージー (1627年-1680年 )
インドにイスラム王朝が台頭する中、
それに対抗するヒンズー王国 (マラーター王国 )
を築いた英雄。
ちなみに、ムンバイの国際空港の名前も
チャトラパティ シヴァージー国際空港です。
注: 『チャトラパティ 』 とはインドにおける称号のひとつ。
『君主 』 を表す。
ムンバイの中心にある20世紀前半の建物には、
アールデコ の影響が見られます。
また、いちばん人気のあるスポーツは、
イギリス発祥のクリケットです。
一方、こちらは、
『ドービーガード 』 と呼ばれる一種のスラム街 ・・・
(5000人以上が塀の中で暮らしている )
巨大な洗濯場です。
ムンバイ中の病院やホテルから出るリネンなどの
洗濯を引き受けている場所 ・・・
いまなお残るカースト制度です。
美しい回廊の タージマハル ホテル ・・・
世界中の富裕層がここを訪れます。
1970年代にはタワー棟が新設されました。
ムンバイの魅力は、
あらゆるものの混在にあると思います。
地球を西へ ・・・
これまでに撮影・取材したおもしろい場所を紹介しています。
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