
晴れた日のサクサイワマンは、巨石の陰影がとてもきれいです。
(10月9日のブログ参照 )

曇った日、サクサイワマンの光景は一変し、
神秘的な雰囲気に包まれます。

低く垂れ込める雲は、かつてここで行われた神事や、
インカ軍最後の戦いを思い起こさせます。

三層からなるサクサイワマンの構造は、

インカの世界観 = 地下・地上・天を表しているとも
いわれています。
(9月28日のブログ参照 )

クスコの小学生が遠足に来ていました。
彼らは、ここは祖先が最後まで勇敢に戦った場所であることを
教えられるそうです。

インカ帝国最後の皇帝マンコ・インカ・ユパンキは、
サクサイワマンでのおよそ10ヶ月に及ぶ死闘の末、
ついに敗走します。

深い谷へと逃げ込んだマンコ・インカ・ユパンキは、
その後暗殺されます。

しかし、インカ帝国の残党がどこかに新帝国を建設した
という噂が絶えませんでした。
それが、およそ350年後、
アメリカ人探検家ハイラム・ビンガムによる
マチュピチュの発見につながっていきます。
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