クスコの中心から北へおよそ2キロメートル ・・
ゆるやかな丘陵地に広がる
「Saksaywaman サクサイワマン 」 ・・
1533年 スペイン人に首都クスコを征服されたインカ帝国は、
1536年 軍勢を整え直し、スペイン軍に立ち向かいました。
Manco Inka Yupanqui
マンコ・インカ・ユパンキ (1516年ー1544年 )
「サクサイワマン 」 に立てこもり、
スペイン軍との死闘を続けたインカ帝国最後の皇帝です。
この史実から、 「サクサイワマン 」 は、
インカ帝国の 『要塞 』 であるとの認識が一般的となりました。
しかし、実際には、 「サクサイワマン 」 は
プレ インカ (インカ帝国以前 900年~1000年頃 ) の遺跡です。
最新の調査から、 「サクサイワマン 」 は、
プレ インカの時代から続く一大聖地であったという説が有力です。
3層からなる石積みにはゲートがあり、
それぞれの層は階段でつながっています。
街を見下ろすこの丘の上で、
様々な神事や祭りが行なわれたはずです。
それにしても、謎はこの巨石をどうやって運んだかということです。
石切り場は、
「サクサイワマン 」 の下にある川辺と推測されています。
(石を切り出した場所に関しては諸説があり特定されていない )
そこから距離にしておよそ1キロメートル ・・
平均 50トン (クルマ5台分 ) の石をどうやって ・・
「サクサイワマン 」 の石積みには、
ところどころに巨石の欠落が見られます。
スペイン人が住宅建設の礎石として持ち去ったためです。
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