JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

巨匠に感動を与えた風景

2011年02月10日 | ヨーロッパ

陽が昇り、気温と水温の絶妙なバランスの時間帯なのでしょう ・・



一瞬すべてのものが動きを止め、風景が 『絵画』 となりました。



東山魁夷 画伯 (1908年ー1999年)

日本画壇の巨匠は、1962年の春から初夏にかけて、
『北欧写生旅行』 を行っています。

フィヨルドにも訪れた東山 画伯 ・・
フィヨルドの風景は、
巨匠に多くのインスピレーションを与えたと思われます。





『渓音』 (1986年)





『静映』 (1982年)





『緑響く』 (1972年)

東山 画伯は、『北欧写生旅行』 を振り返って、
こんな言葉を記しています。

『私が北欧の風物の中で心を打たれるのは、
 むしろ、寒さの中での暖かさであり、暗さの中での明るさである』



『緑深き湖』 (1970年)

また、こんな言葉も遺しています。

『生きていること自体が旅であり、流転であるとするならば、
 風景との、あるいは人との巡り合いも、
 ただ一度のものと思わねばならない』



船の航跡が、
風景が 『絵画』 ではなく、
そこに実在するものであることを教えてくれました。

静寂の中に、人の気配が現れました。
フィヨルドの中の小さな 『村 』 です。

jfk-world










コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Sognefjord ソグネフィヨルド | トップ | Bakka バッカ村 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ヨーロッパ」カテゴリの最新記事