故玩館

中山道56番 美江寺宿 ・・・



「故玩館（こがんかん）」



私がここに到着したのは午後1時。



玄関のおもしろ時計は
正確に時を刻んでいました。



さて、どんな世界が待っているのか、



期待に胸を膨らませ中へ ・・・



こちらが故玩館々主
杉原利治 先生です。
杉原先生は工学博士で
現在は岐阜大学名誉教授。
ハーバード大学、メルボルン大学
NZのオークランド大学などでも
教鞭をとってこられました。



先生のお話は実におもしろかった。



関ヶ原の戦い ・・・



歌川広重が描いた美江寺宿 ・・・



また、



明治24年の濃尾大地震 ・・・



どの話からも、杉原先生の
この地への愛着が伝わってきました。


（約15年前の杉原先生の自宅）
いまから15年ほど前、


（故玩館になる前の母屋）
先生は、老朽化が進んでいた
母屋を改修することを決意しました。



先生の祖先がこの地に来たのは
江戸中期 ・・・



当時の建物は
濃尾地震で倒壊しましたが、
それ以降、つまり先生が
生まれ育った家（母屋）は
できるだけそのままの姿で
未来に残したい ・・・



そして、そこに半生をかけて蒐集した
故玩（骨董品）を展示したい ・・・



そんな思いが
先生を突き動かしました。



古い部材を再利用し、
2階の天井裏はあえてむき出しに。



改修に際しあらわになった部材には
歴史が刻まれていた ・・・
と先生は教えてくださいました。



たとえば、この番号のある梁は
震災前のもの ・・・



壁から離れているこの梁は、
揺れから建物を守るため ・・・



震災から得た教訓だろう ・・・



震災後の補強に、
ボルトの使用が見られた、など。



さらに、先生は感慨深げに、
『古いものの復元には予期せぬ
問題の発生がつきもの』 ・・・ と。



ともあれ、
先生の熱意と多くの人の協力と、
約10カ月の月日をかけ
よみがえった母屋は、



「故玩館」と命名され
ギャラリーとなりました。



雰囲気のある題字は、
先生のお姉さまの揮毫だそうです。


Smokie
Needles and Pins
スモーキーは、1964年に結成された
イギリスのロックバンド。
いまも現役で活動する
息の長いバンド。
リードボーカルのクリス・ノーマンは
ソロでも活動。
この曲は、いろいろなアーティストが
カバーしていますね。

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