
Arnold Krog
アーノルド・クロー (1856年ー1931年)
建築家であり、画家でもあった 「アーノルド・クロー」 は、
1885年、『アート・ディレクター』 として
ロイヤル コペンハーゲンに迎え入れられます。


「アーノルド・クロー」 の作品。
彼は、素焼きの器に色を付け、上薬をかけて高温で焼き上げる
『アンダーグレース技法 』 といわれる磁器を手がけ、
その独特のブルーの風合いが
当時のヨーロッパの貴族の絶大な支持を得ました。


その技法は、磁器の表現の可能性を大きく広げました。

アンデルセンの作品をテーマにしたものも見られます。


これは、『えんどう豆の上のお姫様』

1912年、パリの美術展覧会でグランプリを受賞したこの作品には、
東洋の影響が強く感じられます。
実は、この東洋的な要素をロイヤル コペンハーゲンの
モチーフに持ち込んだのも 「アーノルド・クロー」 でした。
彼が最も影響を受けたのが、日本の安藤広重だったそうです。
彼が活躍した十九世紀後半のヨーロッパでは、
浮世絵などに代表される 『ジャポニズム』 がブームとなりました。
「アーノルド・クロー」 もその洗礼を受けたひとりだったのです。
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