奈良から京都に至る奈良街道 ・・・
京への入り口にあたる伏見の地に建つ
『大善寺 （だいぜんじ ） 』
開基は平安京以前という由緒ある寺です。
境内の六角堂には、
『六地蔵 』 の文字 ・・・
『六 』 は不思議な数字です。
仏教で言う 『六道 』 ・・・
六芒星 （ろくぼうせい ） ・・・ （5月29日のブログ参照 ）
キリスト教における絶対神は 6日間で世界をつくりました。
雪の結晶は六角形 ・・・ 強固で安定したかたち ・・・
数学的には、『6 』 は最小の完全数です。
注： 完全数とは、その数を除いた約数の和が
その数と等しくなる自然数のこと。
6 ＝ 1＋2＋3
六角堂の中は、目に見えない
大きなやさしさに包まれているような、
心地よい安らぎを覚える空間です。
冥界で地蔵菩薩の慈悲の心を感得した
小野篁 （おののたかむら ） は、
大善寺近くの山から一本の桜の木を切り出し、
六体の地蔵菩薩を彫ったと伝えられます。
（7月28日のブログ参照 ）
その地蔵菩薩がここに安置されています。
慈愛に満ちた表情 ・・・
地蔵菩薩の横には、
小野篁が祀られています。
残り五体の地蔵菩薩は、
都を見守るために、それぞれ街道の入り口に分祀されました。
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