JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

初代入植者のワイナリー

2012年10月22日 | オセアニア

バロッサ バレーに古いワイナリーがあります。



名立たるコンテストで受賞常連の
名門ワイナリー 『Bethany Wines ベサニー ワインズ 』 です。



所有するぶどう畑は40ヘクタール以上 (東京ドーム10個 ) ・・
バロッサ バレーで最古のワイナリーのひとつです。



現在のオーナーは5代目の ジェフ・シュラペルさんです。



シュラペルさんの祖先が、ヨーロッパから
この地に渡ってきたのは1852年のことです。



16世紀のマルチン・ルターによる宗教改革以来続く
カトリックとプロテスタントの対立 ・・
プロテスタント ルター派のシュラペルさんの祖先は、
宗教的な迫害から逃れるために
祖国プロセイン (現ドイツ ) を離れました。



イギリス人の植民地としてアデレードの街が建設された当時、
ヨーロッパから宗教難民が新天地を求め入植してきました。
その多くはドイツ系の移民であり、
彼らがワインづくりの基礎を築きました。
(10月16日、18日のブログ参照 )

注: 彼らの子孫は
   German Australian ジャーマン オーストラリアンと呼ばれる
  


5代目のシュラペルさんは、
祖先が体験した開拓時の苦労話を、
幼い頃に祖父と父から何度も聞かされたそうです。



シュラペルさんは穏やかな声で語ってくれました。



『ただひとつ ・・ おいしいワインをつくるという目的に向かって、
 家族が力を合わせて働くのはすばらしいこと ・・
 私は、自分の祖先を誇りに思う 』

jfk-world
 







 

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