多くの謎に満ちたマチュピチュですが、
ひとつ明らかなことは 『未完成 』 であるということです。
1440年代に建設が始まったと推測されているマチュピチュ ・・
インカ帝国は、
1530年代のスペイン人の (クスコ ) 侵略により、
未だ未完成のマチュピチュを
放棄せざるを得なかったのでしょう。
およそ90年をかけ完成に至らなかったことを示すものが
遺跡の中に残っています。
そこは、石の加工場であったと考えられている場所 ・・
加工前のたくさんの大きな石 ・・
その中に、くさびを打ち込んで、
いままさに割ろうとしていた石が見られます。
それは、奇しくも石の加工方法を示しています。
青銅器のくさびによってまず石を随意の大きさに分割する。
(インカ帝国は鉄器文化を持っていなかったと推測されている )
その後、石と石をこすり合わせる方法により研磨したというのが
インカの石積みの基本であったといわれています。
ハイラム・ビンガムが発見した当時のマチュピチュの写真 ・・
ハイラム・ビンガムの言葉通り、
美しい石積みが見られます。
標高2400メートルの山頂は、刻々と天候が変化します。
一瞬にして現れる霧は、一瞬にして消えていきます。
霧が晴れたマチュピチュ遺跡 ・・
見事な石積みの技術でつくられた住居跡が見えてきました。
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