JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

Bohemian ボヘミアン

2022年09月14日 | ヨーロッパ
プラハ にて)
ホテルの窓辺を飾る美しいガラス製品。



ボヘミアングラス



9世紀にまでさかのぼるといわれる
この地方(ボヘミア)の
ガラス工芸品づくり ・・・



教会や礼拝堂のステンドグラスを
つくるために、修道僧が製造技術を
習得したことが始まりだそうです。



思えば、
薬品 から シャンパン まで、修道僧は
いろいろなものを創り出していますね。



その後、
一般に広がったガラス製品づくりは、
人やモノの往来に伴い
技が磨かれていきました。



16世紀には ベネチア の技術者が
チェコに移住を始め、
ボヘミアングラスはさらに
洗練されたものに ・・・



文明の十字路 ・・・
中央ヨーロッパらしいエピソードです。



さて、チェコといえばマリオネット ・・・



土産物でよく見かける操り人形ですが、



これらは、国立マリオネット劇場で
実際に使われている人形です。



歴史的にハンガリーやオーストリア、
ドイツなどの支配を受けたチェコは、
異国の言語を押し付けられることが
何度もありました。



しかし、どんな時代にあっても
マリオネットだけは、
ずっとチェコ語で上演されてきました。



マリオネットは、チェコの人々にとって
民族の誇りなのです。



Alfons Maria Mucha
アルフォンス・マリア・ミュシャ
(1860年ー1939年)


(プラハのムハ美術館で撮影)
チェコを代表する画家のひとり。



ウィーン、ミュンヘン、
パリと渡り歩いた ボヘミアン



いつしか彼は、



ムハ(チェコ語の発音)よりも
ミュシャ(フランス語)として
有名になりました。


Queen
Bohemian Rhapsody
1985年、
円熟の フレディ・マーキュリー ・・・


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2 コメント

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ミュシャとマリオネット (アミ)
2022-09-14 07:46:09
この二つほど、想っていたのと全然違っていて、驚いたことはありません。
ミュシャはフランス人かと思ってましたし、商業ベースの絵を描く方だと思ってました。
マリオネットも、小ぶりのお人形を想像してたのですが、大違い。
自分の認識不足を恥じてます。(´;ω;`)😭

ミュシャは、ボヘミアンの大作を見て、素晴らしい魂の持ち主だと感じました。
命の叫びが、キャンバスから聞こえてくるような…。

マリオネットは、人形会館の館長さんにお話を聞かされて、感動しました。
人形が想像していたより、大きくて、リアルで、( ゚Д゚)。
他国に支配されていた民族が、人形劇の言葉だけは自国の言葉を使っていたこと。
尊い行為だと、感激しました。
民族の誇りでしょうね~。
素晴しいです🎵
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Unknown (JFK)
2022-09-14 07:55:30
アミさん、ありがとうございます。
先人たちの遺産は偉大ですね。
動乱の歴史も、多くの悲劇も、いまは世界中の観光客を魅了します。
返信する

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