土塀が続く 東大寺 の西側には、
(若草山は東側)
多くの塔頭(たっちゅう)寺院。
その中に、
入江泰吉 旧居 があります。
(公式ウェブサイト)
この建物も元は塔頭だったそうです。
趣向を凝らした敷石 ・・・
『入江先生は粋人でしたから』
と女性スタッフが教えてくれました。
客間 ・・・
入江泰吉が1949年から亡くなる
1992年まで暮らしたこの家には、
彼の人柄が宿っています。
多趣味だった彼は、
陶芸 ・・・
書なども嗜みました。
山色清浄身
この禅の言葉には、彼の作品に通じる
自然への敬意が表れています。
落款(らっかん)もご自身の作です。
茶室 ・・・
応接間 ・・・
志賀直哉 は
何度もここを訪れています。
いつも、向かって左に夫人、
右が入江泰吉 ・・・
仲睦まじい様子が伝わってきます。
こちらは、仕事の打ち合わせなどの
部屋でしょう。
日常と非日常を分ける廊下 ・・・
春に山桜、秋に紅葉 ・・・
入江泰吉は、
ここで空想、思索に耽りました。
後ろは書斎 ・・・
旧居のスタッフから
おもしろい話を聞きました。
夫人に用事がある時は、
この内線電話を使ったとか。
これは、その夫人の書 ・・・
素晴らしい。
こちらは、
暗室です。
かつて写真家は、現像から
プリントまで自身の手で行いました。
ところで、
(公式ウェブサイトより写真借用)
偉大な写真家は、
写真家自身が絵になりますね。
Jim Croce
Photographs And Memories
ジム・クロウチは人気絶頂の1973年、
飛行機事故で逝去。
まだ30歳でした。
JFK-World
ため息が出るくらい、素晴らしい生活ぶりです。
今は、このような繊細な住居は出来ないかもしれませんね。
圧巻です!
住まいと自然の一体感が素晴らしいです。
まさに、入江先生の作品そのものです。