
王族など身分の高い者の住居跡といわれる区域 ・・
(12月7日のブログ参照 )

それは、長い階段の上にあります。

一見してわかることは、

他の住居跡と比べて、歴然とした石積みの美しさです。

クスコと同様、単に石を積み上げるだけではない
独特の美学が宿っています。
(9月25日のブログ参照 )
身分の高い者の住居であったとする説の根拠のひとつは
この点にあります。

しかし、居住区内の石畳の通路をたどっていくと、

部屋の中に不思議な石の台が見られます。
クスコの 「太陽の神殿 」 と同じ目的だとすると、
この石の上に乗って何かを観察したのかも知れません。
乗るには少し高い気がしますが ・・
(10月6日のブログ参照 )

何かの作業台という説もあります。

さらに、整然と立ち並ぶ住居跡の真ん中に、
たくさんの石が放置されています。
(加工前の石とも ・・ )

以上のことから、この区域は石を扱う者の住居 ・・
つまり、技術者 (研究者 ) の区域とする説も
広く支持されています。

マチュピチュ遺跡の楽しみ方は、
自由な想像を働かせることだと思います。
マチュピチュ巡礼地説の私は、
「王族の区域 」 といわれる場所は、
参詣に関わる施設だったと考えています。
もしかしたら、何かの展示場だったかも知れません。
たとえば、伊勢神宮に内宮、外宮などがあり、
様々な見どころがあるのと同じように ・・

また私は、入り口に近い
『聖職者の区域 』 (小さな建物が並ぶ ) は、
巡礼者の宿泊施設ではなかったかと想像しています。
(12月4日、7日のブログ参照 )
ちなみに、今年平成25年 伊勢神宮の年間参詣者は、
10月の時点で1000万人を超えました。
(最終的には1300万人が見込まれる。当然過去最高 )
人が常に心の拠り所を求めていることは普遍的な事実です。

マチュピチュにも、
年を追って多くの参詣者が訪れたに違いありません。
スペイン人がやって来るまでは ・・
jfk-world