
17世紀、コペンハーゲンの中心から海への
ゲートウェイとしてつくられた運河 ・・
そして、そこに生まれた 『ニューハウン = 新しい港』 ・・
(12月1日のブログ参照 )

船乗りたちで賑わった 「ニューハウン」 も、
船の大型化に伴い通行量が減り、
20世紀にはかげりを見せ始めます。
第 2次世界大戦後はすっかり廃れてしまい、
犯罪が横行する危険地帯になってしまったそうです。

1960年代の半ば、いわゆる 『街おこし』 が敢行されます。
デンマークでは、古い建物を解体、撤去することが規制されていて、
内部のみの改築が許可されます。
(デンマークだけではなく、
ヨーロッパではこの種の規制を設けている国がたくさんあります)
「ニューハウン」 では、このユニークな規制を逆に活用し、
意図的に古い木造船などを街のディスプレーとして運河に浮かべ、
レトロな雰囲気の 『ウォーターフロント』 づくりが試みられました。

この試みは功を奏しました。
古い建物が新しい感覚のレスランに生まれ変わり、
有名ブティックなどもここに集まるようになりました。


再び 『ニューハウン = 新しい港』 の誕生です。

以来、街は賑わいを続けています。
初夏からは、
テントの屋外カフェがさらに街の雰囲気を盛り上げます。
「ストロイエ」 の成功も同様ですが、
そこにデンマークの強かな知恵が垣間見られます。
(11月26、27日のブログ参照 )
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