およそ30年にわたる
アルカトラズ連邦刑務所 の歴史の中で、
囚人たちが脱獄を試みた事例は14 ・・・
その中で、
1件だけ未解決の脱獄事件があります。
そのことを記したパネル ・・・
スプーンと向かって右に見える
つくり物の頭部が重要な鍵 ・・・
Frank Lee Morris
フランク・リー・モリス （1926年ー ？）
ワシントンD.C生まれ。
頭脳明晰な犯罪者。
（このふたりは兄弟）
モリスは2人の囚人と共謀し脱獄を試みました。
その方法は、食堂から盗んだ
スプーンで独房の壁に穴を開け、
通気口そして煙突を伝って外に出るというもの ・・・
見回りの看守の目を欺くために、
彼らは新聞紙などを溶かし
見せかけの頭部をつくりました。
1962年6月11日夜、消灯後脱獄実行 ・・・
つくり物が功を奏し、
脱獄の発覚は翌朝のことでした。
大捜査の結果、サンフランシスコ湾から
彼らが使ったと思われる
簡易な浮袋などが発見されました。
“ふたりは夜の海の彼方へ、
ひとりは岸にたどり着いた可能性 ・・・”
と報じるサンフランシスコの新聞 ・・・
懸命の捜査にもかかわらず、
モリスらの行方は不明。
死体は発見されませんでしたが、
公式には全員溺死
ということで幕を下ろした事件。
（2012年に作成された86歳のモリス）
しかし、モリスをメキシコで見かけた ・・・
また、モリスから
サンフランシスコ市警に手紙が届いた ・・・
など、現在もなお
都市伝説が後を絶ちません。
この脱獄劇を忠実に再現したのが
1979年公開のハリウッド映画
“Escape From Alcatraz”
『アルカトラズからの脱出』 です。
モリス （向かって右） は、
クリント・イーストウッドが演じました。
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