
「ベローナ大聖堂 」 のいくつもの祭壇には、
それぞれ歴史があります。
(5月9日のブログ参照 )
『最後の晩餐 』 が掲げられたこの祭壇は、
18世紀半ばにつくられました。

作者は、ベローナで活躍した画家
Giovanni Battista Burato ジオバンニ・バティスタ・ブラートです。

多くの聖人の絵に囲まれたこの祭壇は、
15世紀半ばにつくられました。

祭壇を飾る絵は18世紀前半の作品 ・・
作者は Sante Prunati サンテ・プルナティ (1656年-1728年 )
プルナティもまたベローナを中心に活躍した画家です。

こちらも15世紀半ばの祭壇 ・・

聖母が描かれた絵は、
サンテ・プルナティの息子
Michelangelo Prunati
ミケンランジェロ・プルナティ (1690年-1756年 ) の作品です。

贅を尽くしたという印象のパイプオルガン ・・
16世紀後半に製造されたものです。
金箔で仕上げられたこのオルガンには、
扉にも重厚な絵が描かれています。

ひと際豪華な主祭壇 ・・
崇高な神に導かれるように近づくと、

天上全体を飾るフレスコ画に圧倒されます。

祈りの場には、
何百年にもわたる人の想いが刻み込まれています。
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