Rice Terrace 棚田
バリ島を象徴する美しい風景 ・・
1年に3度収穫があるという実りの風景 ・・
いつも、穏やかな笑顔を絶やさないバリ島の人々 ・・
棚田は、「バリ人」 の心の豊かさの源でもあります。
およそ1000年にわたって棚田を守ってきたものは、
人と人、そして人と自然の調和を尊重する
バリ島の人々の知恵であり哲学です。
Subak スバック
バリ語で、「水利協同体」 を意味します。
それは、Seuwak = 水の分配 を語源としています。
棚田の生命線である水の分配を、協同体の合意で取り決めていく
というバリ島独得の知恵です。
「スバック」 は、
バンジャールと同様の考え方に基づくものです。
(2月13日のブログ参照)
バリ島には、1000以上の 「スバック」 があるといわれています。
もともと水資源の不安定なインドで起こったヒンズー教は、
水の存在を神聖なものとして尊重してきました。
バリ ヒンズー教でも、水を神格化し崇めます。
万物の始原である水を敬い、時に畏怖し、
決して枯渇させることなく公平に分配することによって
未来にわたって実りを約束する ・・
そのために生まれたのが 「スバック」 です。
スバックの根本理念は 「調和」 です。
ヒンズー教の教えである 「幸せの三要素」 が
その根底に存在します。
第1に、人と人の調和 ・・
第2に、人と自然の調和 ・・
第3に、人と神の調和 ・・
それを1000年守り続けてきたことに敬意を払います。
バリ島の観光地化とともに、
棚田の風景は観光資源のひとつに加わりました。
美しい棚田を背景に、みやげものを売る少女がいます。
バリ島を訪れた人なら、誰でも見かける光景です。
これから1000年 ・・
棚田は変わらないのでしょうか ・・
それとも変わっていくのでしょうか ・・
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