ジュネーブの 旧市街 を取り巻くように走るトラム ・・・
心地よい車輪音を響かせ、
人の歩調に合わせるように進むその姿 ・・・
古都の景観に溶け込み、どこか優雅さを感じます。
さて、
「Mobility モビリティ 」 という言葉があります。
『人と環境を尊重した交通手段を考える 』
とその概念を定義できるでしょうか。
交通移動のスピードや効率を優先させる陰で、
人の安らぎや自然環境への配慮が
世界中でなおざりになっていました。
それではいけないということで、
20世紀末から21世紀にかけて
トラム や 自転車 が見直されました。
その結果、
現在 世界約50カ国 400都市がトラムを採用しています。
さらに、運賃支払いのキャッシュレス化、
車両の軽量・超低床化など、
トラムはいま日々進化を続けています。
また、近年、
トロリーバス も世界各地でよく見かけます。
ちなみに、これはジュネーブのほとんどのホテルで
宿泊客に進呈されるカードです。
これでトラムやトロリーバス、
そして パッセンジャーフェリー が利用できます。
JFK-World
その時にカッセル市の交通局に行き、新交通システムの説明を聞き、トラムに試乗しました。
バスとの連携や環境への配慮に感心しましたが、超低床の車両に驚きました。
日本の市電しか乗ったことがないので、乳母車や車椅子でも簡単に乗車出来るトラムに目から鱗でした。
一度だけの欧州旅行でしたが、よき思い出です。
トラムはいいですよね。
ゆっくりと移動するから見えてくる景色があります。
スピード、効率がすべてではないと思います。