Waddesdon Manor
ワデスドン マナー
ロンドンから車でおよそ1時間ほど郊外の
Waddesdon ワデスドンという村にある
『Manor House マナー ハウス 』 ・・
『Manor マナー 』 とは 『荘園 』 のことで、
中世ヨーロッパでは、
荘園の管理のために荘園の領主が住居としたものが
『マナー ハウス 』 の起源です。
荘園の領主は、
封建制度の下では地方の領主の格下に置かれる存在です。
日本に例えるなら、地方の大名と豪農のような関係です。
マナー ハウスは、
やがて荘園の領主が格上の貴族をもてなす場所となり、
それにつれて建物も豪華になっていきます。
「Waddesdon Manor ワデスドン マナー」 は、
『マナー ハウス 』 と名づけられてはいますが、
荘園に関連する建物とは違います。
Mayer Amschel Rothschild
マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド (1744年ー1812年)
フランクフルトを基盤に、広くヨーロッパに金融ビジネスの
ネットワークを築いた 『ロスチャイルド家 』 の祖です。
Ferdinand de Rothschild
フェルナンド・ロスチャイルド (1839年ー1898年)
ロスチャイルド家のひとりで、ロンドンで成功をおさめ、
男爵の称号を得たフェルナンド・ロスチャイルドが、
所有する膨大なアート コレクションを展示し、
貴族を招き社交の場とすることを目的として建てたのが
この 「ワデスドン マナー」 です。
建物は、16世紀フランス ロワール地方の城を模倣しています。
建てられたのは19世紀末 ・・
現在は、多くの歴史的重要建造物を維持管理する
『ナショナル トラスト』 の所有となっています。
ロスチャイルド家は、いまも 「ワデスドン マナー」 の
保存に資金援助を行っています。
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