フジコの真っ赤な部屋

bitterな年頃フジコの話。
気になること、体験談等をできる限り辛口に語りたい。

おひとついかが?

2005-06-16 | 【会員制】秘密倶楽部「オーヴ」

ここは東京のとある街。
ネオン街からは少し外れたところに
【会員制】秘密倶楽部「オーヴ」の扉は設けてある。
特に看板は出していない。
重厚な扉だけが、この店の目印。

今夜も常連のお客がやってくる。
ここは会員制。一見さんはお断りなのだ。
そして、秘密。
ここであったことは全て秘密・・・。
不思議な空間に、秘密の事柄。
それがここ、「オーヴ」の楽しみ方なのだ。
                                       
「おひとついかが?」
そう言って差し出されたものを見ると、華奢なグラスに入ったアイスクリームだった。
彼女の左手にはトレイが載せてあり、その上には色とりどりのアイスクリームが花を咲かせている。
「お好きなものをどうぞ」
相変わらず、その声はくぐもっている。

「あぁ・・。そうだなぁ。こんなにあると迷ってしまうね。」
「うふふ・・・」笑い声もくぐもっている。

「キミのおすすめは何?」
「わたし・・・? わたしはコレ。」 彼女は右手に持ったグラスを差し出す。

ラムレーズン。

 「わたし、コレが大好きなんです。
 口に含むとほんのり、ゆったりと独特の甘さが溶けていって・・・
 その瞬間、わたしは幸せになるの。とろ~りとなるの。
 決して、お酒に酔ったせいじゃないんですよ・・・。」


仮面をつけた彼女の素顔はみえないが、頬をほんのり紅くした表情が目に浮かぶ。
「そうなんだ。じゃ、僕もそれにしようかな。」
「はい。どうぞ。」 くぐもった声が愛らしい。

「ありがとう。 ・・・乾杯!」
「うふふ。乾杯!!」


あなたの好きなアイスクリームはなんですか?


*イラスト by お玉さん
*写真 by ぷよPさん


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14 コメント

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うぃ~♪ (ねお(泥酔中))
2005-06-16 21:23:09
>あなたの好きなアイスクリームはなんですか?

と・トルコアイス!
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Unknown (Ken)
2005-06-16 23:27:22
仮面の下から、息遣いが聞こえる。

彼女の手をとると、さらっとした布地ごしに、

しっとりとした湿度と、彼女の体温が伝わってくる。



「ストロベリーチーズケーキください」

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ドンドルマ?? (フジコ)
2005-06-17 09:28:18
ねおのん

 のびーーるアイスですよね?>トルコアイス

 

 「次回は、本場の人を呼んで

  ビヨーンとしてもらいますね♪

  もちろん、その方にもゼンタイ着用してもらって♪」
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ストロベリーチーズケーキ (フジコ)
2005-06-17 09:38:53
Kenさん

 赤と白のマーブル模様。

 グラスに咲く花のよう。

 

 「どうぞ。おひとつ召し上がれ。」
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たまには書いてみる (すしバー)
2005-06-17 12:01:01
「クッキー&クリーム」

と注文したら

「あいにくきらしております」

と、断られた俺は、しょうがなく、チョコレートとバニラのマーブルを。

カウンターの少し離れた席に座っていた紳士が

「いつものクッキー&クリームあるかい?」

と言うと、ママは

「いつものでございますね?」

と、カウンターの奥へ。

数分後、紳士の前には、形はよくないし、微妙に混ざりムラのあるクッキー&クリームが・・・。

運んでくるママの指先からぱらぱらとクッキーの粉が落ちる。



くそ・・。



変な嫉妬に熱くなる心臓を冷ますかのようにアイスクリームをかっこむ俺。
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手作りクッキー&クリーム>すっしー。 (フジコ)
2005-06-17 13:32:38
「ママ、今日のクッキーはちょっとしょっぱいぞ(笑」

カウンターの紳士は、ニコニコしながらママに言う。



「あらっヤダ、ほんと!?今回もクッキー失敗しちゃったわね。」

明るく笑い飛ばしてはいるが、照れて少し困った顔をしている。



「ママはお菓子作りが昔から向いていない」

またも紳士は笑顔でつっこむ。



「あ~ら。それでも”いつもの”クッキー&クリームを頼むのはどなたなのかしら?」



そのやり取りを横で見ていた俺に、ママは気付くと

イジワルな目をしてグラスを差し出してきた。

「ちょっと難アリだけども、おひとついかが?」

 
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俺のも・・・ (ねお)
2005-06-19 18:29:41
>ビヨーンとしてもらいますね♪

ビヨーンとして(爆)
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抹茶アイス (お玉)
2005-06-19 20:55:14
張り切ったタイツ生地の中の唇に

冷たいスプーンが無理やり押し込まれて、慣れない感触に

私は動揺した。



それでも、タイツ越しに私の舌は必死にうごめいて、それを溶かし、貪欲に味わおうとしている。

唇がイソギンチャクのようにゆるんで、窄まって、執拗に吸引を繰り返す。

この上なく下品で恥ずかしい私のその仕種は、

一枚の薄地に覆い隠されて、この紳士には見えていないはずだ。



ふいに、首輪のリードがゆるみ、紳士が動く衣擦れの音がする。

四つん這いになって、高々とあげられた

私のショッキングピンクのお尻に、ひやりと冷たいものが載せられた。

そしていくつもの熱い舌に覆われる感触。



『ああ』



これが好き。

これを待っていたの。



私の中で小さな爆発が起こり、

弓なりになった腰が痙攣した。



それでも言葉を発することは禁じられているのだ。

この空間では。



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ねおのん (フジコ)
2005-06-20 16:13:43
>ビヨーンと♪



職人さんにお願いしましょう。

腕っ節のいいお方に(笑
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お玉さん (フジコ)
2005-06-20 16:16:52
鮮やかな黄緑が美しい。

ひときわ目をひくそのアイス。



「どうぞ、おひとつ召し上がれ」



☆お玉さん、お久しぶりです。

 ステキなコメント有難うございました。
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