寝タバコのオトコ

以前、煙草を吸うオトコと付き合ったことがある。

当時は今のような喫煙者に対する弾圧がひどくなかったので
彼は当然のように、歩き煙草をし、食事中もスパスパ吸っていた。
ほんとにヘビーだった。
そのオトコと会ってる時は、ずっと煙に包まれているような気になるほど燻されていた。
勿論、ベッドの上でも煙草を離さない。
終わったアトはいつも一服。目覚めた時もまた一服。

ある夜、Hが終わったあと
彼はいつものように煙草を口に咥えた。
私はシャワーを浴びにベッドを後にする。

シャワーから上がり、部屋に戻ると
オトコは煙草を咥えたまま眠っていた。
・・・口は半開き、火は消えて唇にぷら～んと張り付いてる一本の煙草。
マヌケだ。大マヌケなアホ面だった。。
そこまでして吸いたかったのか。
今までで見た中で一番マヌケな寝タバコ姿だった。