新宮駅(JR東海/JR西日本)
路線 :紀勢本線
ホーム:2面3線(島式1面2線,単式1面1線)
備考 :JR東海とJR西日本の境界駅
改札 :1ヶ所
訪問日:2014年2月7日
2018年4月29日
今日は紀勢本線の中核駅、新宮駅を紹介します。
和歌山県新宮市にある新宮駅は、
関西方面からやってくる特急くろしお号の終着駅でもあり、
紀伊半島の果てにある駅というイメージが強いのではないでしょうか。
新宮市は紀伊半島沿岸部の街で、
世界文化遺産に指定された熊野三山のひとつ、熊野速玉大社やその末社の神倉神社が鎮座する歴史遺産にも恵まれています。
新宮駅は紀勢本線の単独駅ですが、JR東海とJR西日本の境界点になっています。
関西方面は電化されていますが、当駅から名古屋方面は非電化のため直通する列車は少ないです。
普通列車と関西方面からの特急くろしお号は当駅で折り返します。
一方で、名古屋駅発着の特急南紀号はディーゼル車両なので、紀伊勝浦駅まで直通運転しています。
ホームは単式1面1線と島式ホーム1面2線を持つ国鉄型の配線で、改札のある単式ホームは主に特急列車が発着。
駅舎内にはみどりの窓口もあるため長距離きっぷや特急券も購入することができます。
[国鉄時代の面影を残す新宮駅舎]
市街地までは距離があり、駅前は閑散としていますが
秦から渡来したという徐福伝説に基づく徐福公園や、阿須賀神社が徒歩圏内です。
[駅前にある新宮鉄道100周年の碑]
新宮駅は1913年に紀伊半島沿岸部を結ぶ新宮鉄道の駅として開業。
これが紀勢本線の原点で、1934年には国有化され現在に至っています。
駅前には新宮鉄道100周年を祝うモニュメントが設置されています。
[新宮駅1番ホーム]
新宮駅の1番ホームは改札と直結する大きなホームです。
主に特急くろしお号や南紀号が発着するため、列車が到着すると賑やかになります。
レールを再利用した柱や、天井から下がった「歓迎」の大きな文字に歴史を感じることができます。
[2,3番ホーム]
島式ホームの2,3番線は1番線と地下道で繋がってます。
主に普通列車が発着するホームで、1番線と比べると長さが短いです。
新宮駅の構内は広く、2,3番ホームの横には電留線があって様々な車両が留置されています。
[381系くろしお号]
2014年まで運転していた381系のくろしお号。
国鉄型の懐かしいエル特急でした。
新宮方面の先頭車はパノラマグリーン車になっていて、大きな窓ガラスが特徴的です。
普通車の座席はリニューアルした際に窓側の一部座席が柱と当たるために撤去されて、通路側のBとC座席しかありませんでした。
[283系くろしお号]
紀勢本線特急の専用車両として登場した283系.
登場時はオーシャンアロー号として運転していました。
新宮側の先頭車はパノラマグリーン車で、イルカを彷彿とさせる外観が印象的。
中間車にも海を望むことができる展望ラウンジが設置され、観光色の強い車両です。
現在はくろしお号に統合されていますが、市販の時刻表等で運用を確認することができます。
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