斯く語りき

思ったこと、感じたことを書いています。

日本が同じ様に早期実現するとは思わないで下さい

2019-05-18 23:45:00 | 政治関連

台湾で同性婚法成立=アジア初、24日施行

Wikipediaで台湾の同性婚に関する記述を読んでみましたが、この動きが始まったのは2003年だそうです。そこから法律ができるまでに16年という歳月を要している訳ですが、よくぞ16年という短い期間で成し遂げたと思います。

背景を考えると、やはり性に関することへの開放性があったのではないでしょうか。そして政治との兼ね合いを国民が真剣に向き合った結果でもあったと思います。

翻って日本の場合はLGBTへの関心が高まってきたのは最近のことです。昭和の時代から同性愛の著名人はいましたが、ここまで大っぴらになってきたのは本当に最近のことなのです。台湾がゴールに到達したのであれば、まだ日本はスタートラインに立ったばかりなのです。

そんな状況の中で“台湾が実現したのだから日本も実現は近い”と思うのは早合点です。これから日本はゴールまでの茨の道を歩まねばならないのです。たまたま台湾では16年で済んだ話であって、その実例が同じアジアの日本で通じるとは限らないのです。

以前に同性カップルへの公的サービスに関することでも書きましたが、日本は特殊すぎる事情を抱えた国です。況してや普段の政治でさえ満足な関心が得られていない御国柄です。そんな中で同性婚の話が先になるとは到底思えません。

第一、彼らを含めた国民全体が未来を生きていけるか否かの瀬戸際にある昨今です。国としての立ち位置が明確にならなければ同性婚も何もないのです。そこを勘違いしないで下さい