森田実氏といえばオッサンが好んで読む夕刊紙の日刊ゲンダイの政治欄で毎回といってよいほど取材を受けてコメントを発している御仁ですが、当然、ゲンダイは政権に対して批判的な方針を掲げているので森田氏も其れに沿うコメントを出していました。菅首相、二階幹事長ら8人でのステーキ会食は「マスク会食」ではなかったと、参加者の一人、森田実氏は説明します。https://t.co/7hn4gqcSNQ
— 毎日新聞 (@mainichi) December 16, 2020
そこから考えれば、どう転んでも今回の会食への参加の意味が判りません。そもそも直接取材できるには立場がありませんし88歳という年齢的にも厳しい訳ですから、どう考えても寝返ったとしか思えないんです。
たとえ取材だったとしても、当然のことですが政権に対して批判的であるならば相手からは水の一滴すら貰わないという強い姿勢が必要なのに、それが高級ステーキであったならば、もうとても素敵な話ではありません。
完全に森田実氏は晩節を汚したといっても過言ではないでしょう。敵に塩を贈る(敢えて送るではなく贈る)様な行為は事実上の身の破滅でしかありません。切れ味の鋭さが売りだった森田氏も朦朧したものです。
確かに菅義偉総理大臣を筆頭に王貞治氏、杉良太郎氏、みのもんた氏が参加していたとなれば自身の年齢に近いですし滅多に御目にかかれませんから一般人でも興味を引くと思いますが、それでも政権に対しての態度があるのであれば靡いてはならない話です。
嘗て安倍晋三氏が野党時代に某漫才コンビと一緒に対談をしたことがありましたが、その後で自民党が与党に復帰して安倍氏が総理大臣になった際に太田某は盛んに“アイツはバカだ❗”と公言していました。まぁ、彼の信条が世間に対して物申すであったのですから、それであれば当然だったかと思います。
ところが、そんな彼も総理主催の例の桜の会合にホイホイと参加してしまいました。せめて一悶着くらい起こしてくれば彼の株も上がったと思うのですが、そんな話も出て来ず、それまでの態度が信条ではなく職業だったことが露呈してしまいました。相方や事務所との兼ね合いもあったかもしれませんが、世間の味方を自負していた筈が取り込まれてしまったんでは話になりません。
こんな時代ですから、あらゆる面で一寸先は闇です。どれだけ信条を持っていても弱みを握られる可能性は幾らでも転がっています。それだけに生半可な信条だけで政治家を目指すことはできません。
過去に何人もの“政治を変えるんだ❗( ー`дー´)キリッ”と意気込んで選挙に当選した人たちが満足な成果も上げられずに税金泥棒と化して終わるケースがありましたが、その背景には知識と経験値がないことに加えて信条が勢いだけだったこともあったと思っています。
本気で政治を変える為に活動するには絶対に靡かない強い意志が絶対条件です。現時点で其れを持ち合わせているのはれいわ新選組の山本太郎代表くらいでしょうか🤔。