その後の兄
意識が戻り、徐々に自分の
置かれた状態、状況が分かって
きたのは倒れて2ヶ月経った
頃だったと思う。
頭蓋骨は外した状態、左半身
完全麻痺
右側も身動きが容易にできる
わけではない。点滴の管が
刺さっている。暴れないない
ように拘束されることもある。
初めて口にしたものは
オレンジゼリ-
喉ごしが爽やかで口から
食べ物が入ったことが
とっても嬉しいと味がする
ことが確認できた安堵感
もあったのだろう。
助かった命、どこまで
どこが使えるのかの確認
がこれから続いて行くのである。
医学の発達で助かる。
脳神経外科の先生がちょうど
当直でいたこと。
色んな意味での運で
生き続けることができた。