ラクガキキャビン

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【美術館】谷川俊太郎展

2016-12-16 16:50:25 | 美術館
この前、谷川俊太郎の展示イベントへ行ってきました

三島駅から数分の場所に大岡信ことば館という場所があるのですが、
そこで今年の夏からずっと詩人・谷川俊太郎さんの展示会が開かれていました


前回、8月の終わりくらいにビジュアルワークスの展示会を観に行った際、
次の展示についてポスターが貼ってあり今回の展示を知りました

谷川俊太郎さんの展示会だなんて!!

と思い、絶対行こう!!と誓いました(笑)


本当は、ピアニストである息子さんとの朗読イベントへ行きたかったのですが…

残念ながら、チケットが売り切れて観に行けませんでした



でも、この展示の期間がもうすぐ終わりということもあって、
最後のイベントである楠かつのりさんと谷川さんの対談イベントへ参加することに決めました!!

楠さんとはどんな人なんだろう??

どうやらホームページを見ると映像作家であり、ロボット&人工知能研究所所長でもある方。

ちょっと谷川さんとの対談のイメージが難しい。

でも、ロボコンとかも好きだし、デジタルアートとかも興味あるし、
詩人と映像作家との対談ってなんだか素敵!!

なんて思いつつ、ことば館のホームページから予約しました。


そして当日

受付で名前を告げると、展示も対談イベントのチケットで観ることができるということなので、
イベントまで時間もあるので展示を先に観に行きました。

谷川さんの著書は数冊持っていますが、知らない作品はたくさん!!

一階と二階に展示スペースがあり、一階にはなんと谷川さんが手がけた映像作品が流れていました

簡単なパンフレットには、市川崑さんが助監督として参加したものもあるそうです。

ちょっと座って観ていましたが、
対談で発覚したことは演じていたのは谷川さん自身だったということです。

楠さん曰く、エンターテインメント性がある人なんだと。

自分で演じてしまうのはまさしく人を喜ばせるエンターテインメント性のある方という気がします。


二階に入ってすぐに写真の撮れるパネルがあったので、撮影

一人で行ったので、谷川さんのバンザイポーズで一緒に撮れなかったけれど、
他の方で一緒にバンザイポーズをしつつ撮影していました

私もバンザイで一緒に撮影したかった\(^o^)/


この ことば館って、ほかの美術館や博物館とは違うのは展示の仕方が面白いということ。

前回訪れて感じましたが、普通は絵画や彫刻などを展示しているのですが、
ここはことば館です。

言葉を展示しているのです。

ビジュアルワークスの時も、セリフを展示しているという感じがありました。

今回ももちろん詩を壁にばんと大きく展示。

アクリルに言葉が浮いていたり、
筒状になっているパネルに詩が書かれていて、そこをぐるっと歩きながら回る。

映像には詩が言葉が流れていたりする。

何より、直径15センチほどの筒が4本ある展示は面白いやり方だな、と思いました。

筒の高さは150センチくらいと100センチくらい2種類あって、
それぞれに蓋がされていました。

蓋を取ると、中から声が聞こえるのです!

耳を澄ませて筒に近づけると…

誰かが詩を朗読している!


これって、もしや…?

谷川俊太郎さん!!


展示スペースの4か所に置いてあって、それぞれ違う詩を朗読が聞けます。

誰かが朗読してくれるのを聞く機会って、なかなかないけれど良いものですね

文字として見る詩より、耳から聞く詩の方がより想像するような気がします。

しかも、作者本人が朗読しているから、
ああ、ここでこのくらいの間を入れるんだ
とか、より一層作者の思いが伝わる中身になるような感じがありました。



谷川さんと交友関係のあった方との手紙が展示されていたり、
各国での展示会をしたときのポスターだったり。

珍しいものを見ることができました!

それに何よりも感動したものは、あの鉄腕アトムの楽譜!!

鉄腕アトムの作詞も谷川さんなんですね~


知らない一面を見ることができた展示となっていました。



さて、対談イベントの方ですが、
こちらも本当に面白い対談でした。

そもそも楠さんと谷川さんはどういう関係なのか全く知らなかったのですが、
かなり昔から交友関係があり、その出会いは楠さんの勘違いからはじまったようです(笑)

そして、谷川さんはかなり機械類がお好きだということ。

谷川さんはラジオの収集もされていたりして、
対談を聞いていて思ったのは、どうやら楠さんのご専門であるロボットなどにも造詣が深いようだということ。

詩を作る上で、いろんな分野のことを知る必要があるのでしょうが、
谷川さんはかなり知っておられるぞ、と感じました。

きっとご本人に伝えたら、生きてきた年数が違うからと言われてしまいそうですが。

いろんな分野のことに壁を作らずに接しているような気がしました。

お話の中で、谷川さんがamazonやlineをすることも出てきましたし、
私の周りの80代とは大きく違うような。


年齢のことも話していらっしゃいました。

楠さんはご自身の精神年齢は20歳くらいだとおっしゃっており、
谷川さんは50歳くらいかな、とお話していたのですが。

谷川さん曰く、
年齢は木の年輪のようなもので、真ん中はゼロ歳、外側になると歳は増えていく。
自分の中にその年輪があるから、20歳にだってなれるし、50歳にもなれる。

そんなふうに捉えたことはなかったので、目から鱗でした。

考え方がちょっと違うような気がして、
だから谷川さんの詩には惹かれるものがあるのだろうなと強く感じました。

そして、楠さんってかなりおもしろい人だということも、対談でわかりました。

母校の教授が楠さんだったら、絶対講義には出ていただろうし、
なんだったらゼミ生にもなってたはず。

学生、羨ましいな。


対談イベントに参加して本当に良かったです。

生で谷川さんを見ることができたし、
本当に素晴らしい展示会でした。

谷川俊太郎展・本当の事を云おうか は、12/25までです!

入館料は大人1000円、学生(高校・大学生)600円、子ども(小・中学生)300円/未就学児無料 です!

小さなお子さんにはちょっと難しいかもしれませんが、
それでもお子さんもちらほらいました。

あともう少しで終わりなのでお急ぎを!





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