読了した本の感想です。
今回はさわっておどろく! 点字・点図がひらく世界という本を読みました。
この本、ものすごくおすすめです!!
点字とか、点図とか、身近に感じませんよね。
正直。
近年は、商品ラベルや公共の場ではチラホラと点字を見ることもありますが、
読み方を知っている人ってどのくらいいるのでしょうか?
実際、PCだとか技術進歩によって、今まで点字が必要だった人も
点字の必要性が以前よりも低くなっているようです。
この本は民俗学博物館の広瀬浩二郎さんと
宇宙物理学の専門家であられる嶺重慎さんによって書かれたものです。
ちなみに読むまで知りませんでしたが、
広瀬さんは全盲だそうです。
一見、点字とは関係のない分野でありそうな民俗学と宇宙物理学。
この本を見つけた時、難しそうではない!と思いました(笑)
ちょっと立ち読みしたときに、ほかの専門書よりは大分読みやすそうだなと。
とくに点字の本を読みたいと探していたわけではなく、
本当にたまたま見かけて手に取っただけなのですが。
この本の表紙は点字が印刷されていたり、
ちょっとした加工がされていてふっと触っているとなんとなく読んでみたくなったんです。
中を開くと、何やら丸い図と、点字が上下に印刷されている凸凹としたページもありました。
読んでいくと分かるんですけどね、
最初はなんだろうな~くらいにしか思いませんでした。
個人的なお話になるのですが、
私は卒業した大学がユニバーサルデザインやバリアフリーについて勉強のできる美術大学だったのです。
入学前は身近に色盲の人がいるということもあって、
視覚障害について勉強したいという気持ちもありました。
実際、在学中は別の方向にシフトしてしまって、あんまりよく理解できていないように思います。
つまり、私はバリアフリーとか勉強したくせに
点字だとか全然わかっていないということです!
でも6個の点からなっているっていうことは知っていましたよ。
なんとなくの読み方も知っていましたよ。
でも、まったく知らなくても、読み終わった後には身近に感じられると思います。
見えない世界って、見える人からすれば異世界なんですが、
見えない人から見れば、見える世界が異世界なんでしょうね。
この本を読んでみてまず感じたことは、
本の中では障害などないということです。
読むまで広瀬さんが全盲の方だとは知りませんでした。
広瀬さんは後天的になったようなので、見える世界を知っているということもあるのでしょうが。
それでも、文字だけ読めば、面白い本を書く人だなと思っていました。
これって偏見なのでしょうか。
それくらい私は見えない世界の人たちを遠くに感じていたのでしょうね。
広瀬さんが本の中で、大学合格した時の周りの反応について書いていました。
合格した時に、新聞に全盲の青年が大学に合格!と掲載されたそうです。
それを読んだ見知らぬ人に涙ながらに声をかけられた、とありました。
その時に、広瀬さんは周りの人と自分の意識の違いを実感したのだそうです。
私も、きっとすごいね!って声かけてしまいそう。
その言葉が線引きをしているように感じさせてしまう。
意識していないとは言いつつも、意識しているのでしょうね。
この本を読んで、全盲だとか、弱視とか、そういうことは
太っているとか、やせすぎとか、耳がとがっているとか、足が大きいとか。
そのくらいの違いに過ぎないんじゃないかと思いました。
実際、生まれた時からその体と付き合っているのだから、
他の人が意識させなければ、自分は自分の体のことをそんなには意識しないですよね。
少し読んだだけで、もういろんなことを考えて反省し、
そして考えてしまう本です。
長々と書くのは好きではないのですが、
それでも、今書いたことは本当にこの本のはじまり部分にすぎません。
読んでいただくと、今まで知らなかった世界を知ることができるはずです。
そして、今よりももっとモノに触れてみたくなります。
その手触りを研ぎ澄まして触れてみたくなる本です。
amazonでも取り扱っていましたし、
普通の書店でもたぶんあると思います。
ぜひぜひ読んでいただきたい!
もっといろいろと書きたいのですが、ここまで。
簡潔にご説明できない私の語彙力が、悔しいです。
今回はさわっておどろく! 点字・点図がひらく世界という本を読みました。
この本、ものすごくおすすめです!!
点字とか、点図とか、身近に感じませんよね。
正直。
近年は、商品ラベルや公共の場ではチラホラと点字を見ることもありますが、
読み方を知っている人ってどのくらいいるのでしょうか?
実際、PCだとか技術進歩によって、今まで点字が必要だった人も
点字の必要性が以前よりも低くなっているようです。
この本は民俗学博物館の広瀬浩二郎さんと
宇宙物理学の専門家であられる嶺重慎さんによって書かれたものです。
ちなみに読むまで知りませんでしたが、
広瀬さんは全盲だそうです。
一見、点字とは関係のない分野でありそうな民俗学と宇宙物理学。
この本を見つけた時、難しそうではない!と思いました(笑)
ちょっと立ち読みしたときに、ほかの専門書よりは大分読みやすそうだなと。
とくに点字の本を読みたいと探していたわけではなく、
本当にたまたま見かけて手に取っただけなのですが。
この本の表紙は点字が印刷されていたり、
ちょっとした加工がされていてふっと触っているとなんとなく読んでみたくなったんです。
中を開くと、何やら丸い図と、点字が上下に印刷されている凸凹としたページもありました。
読んでいくと分かるんですけどね、
最初はなんだろうな~くらいにしか思いませんでした。
個人的なお話になるのですが、
私は卒業した大学がユニバーサルデザインやバリアフリーについて勉強のできる美術大学だったのです。
入学前は身近に色盲の人がいるということもあって、
視覚障害について勉強したいという気持ちもありました。
実際、在学中は別の方向にシフトしてしまって、あんまりよく理解できていないように思います。
つまり、私はバリアフリーとか勉強したくせに
点字だとか全然わかっていないということです!
でも6個の点からなっているっていうことは知っていましたよ。
なんとなくの読み方も知っていましたよ。
でも、まったく知らなくても、読み終わった後には身近に感じられると思います。
見えない世界って、見える人からすれば異世界なんですが、
見えない人から見れば、見える世界が異世界なんでしょうね。
この本を読んでみてまず感じたことは、
本の中では障害などないということです。
読むまで広瀬さんが全盲の方だとは知りませんでした。
広瀬さんは後天的になったようなので、見える世界を知っているということもあるのでしょうが。
それでも、文字だけ読めば、面白い本を書く人だなと思っていました。
これって偏見なのでしょうか。
それくらい私は見えない世界の人たちを遠くに感じていたのでしょうね。
広瀬さんが本の中で、大学合格した時の周りの反応について書いていました。
合格した時に、新聞に全盲の青年が大学に合格!と掲載されたそうです。
それを読んだ見知らぬ人に涙ながらに声をかけられた、とありました。
その時に、広瀬さんは周りの人と自分の意識の違いを実感したのだそうです。
私も、きっとすごいね!って声かけてしまいそう。
その言葉が線引きをしているように感じさせてしまう。
意識していないとは言いつつも、意識しているのでしょうね。
この本を読んで、全盲だとか、弱視とか、そういうことは
太っているとか、やせすぎとか、耳がとがっているとか、足が大きいとか。
そのくらいの違いに過ぎないんじゃないかと思いました。
実際、生まれた時からその体と付き合っているのだから、
他の人が意識させなければ、自分は自分の体のことをそんなには意識しないですよね。
少し読んだだけで、もういろんなことを考えて反省し、
そして考えてしまう本です。
長々と書くのは好きではないのですが、
それでも、今書いたことは本当にこの本のはじまり部分にすぎません。
読んでいただくと、今まで知らなかった世界を知ることができるはずです。
そして、今よりももっとモノに触れてみたくなります。
その手触りを研ぎ澄まして触れてみたくなる本です。
amazonでも取り扱っていましたし、
普通の書店でもたぶんあると思います。
ぜひぜひ読んでいただきたい!
もっといろいろと書きたいのですが、ここまで。
簡潔にご説明できない私の語彙力が、悔しいです。