学校をあきらめた日

小学校3年生の娘が、学校へ行かなくなりました。葛藤の日々。

光が見えた

2020-03-26 15:44:00 | 日記
こんにちは、かおこです。

突然始まった休校も、なんとか過ぎ(不登校の我が家にはあまり関係ないのですが😅)修了式は、24日。
娘には一応、簡単に内容を伝えておきました。

話した時には、あからさまに嫌な顔。
やっぱりダメか。

ほんの少しの期待も、またもや裏切られ(という言葉も良くないかもしれませんが)、私の気分は最悪。

修了式の前日、担任の先生に電話をしました。
「少しでも行ければと思うが難しいかも、ダメなら修了式後、生徒がいない時間に通知表などを取りにいく」
という約束になりました。

さてどうしよう…

たぶんムリ。でもやらずに諦めるのは私もイヤ。でも行かなかった時の自分のストレスも娘のストレスもイヤ…

そう思っていたら、夜近くになって、娘がぽつりと「明日、イヤだな」と言いました。

どうしようか、と思いつつも、とりあえず少しずつ修了式の内容を話しました。
時間差をつけて登校するので、いつもよりは登校は目立たないこと、体育館ではなく教室で先生の話を開くこと、登校して1時間もしないうちに帰ること。もう最後なので、ほんの少しでもいいから…

などなど話していく中で、娘が「会うのがイヤな子がいる」と言い出しました。

これは、今までなかったこと。

個人名は言いたくないとのことで、私も特に聞き出すことはしませんでした。
ただ、何かあったのかを聞いてみると、どうやら強い口調で言う傾向のある子で、娘がうまくできないことについていろいろ言う、ということがあったと話してくれました。
また、他の子が「嫌いな子が増えた」と言っているのを聞いて、自分のことではないかと感じた、とも話してくれました。
そして、聞いてもいないのに「会うのがイヤな子」の名前をポンっと。

そうか、そうだったのか……!!

やっと、分かりました。

娘、よく話してくれました。

本当に、娘を抱きしめてやりたい思いでした。
涙が出そうになりました。

一番苦しんでいたのは娘だったのに、その気持ちを受け止めてやることが出来ず、逆に疑ったりして、二重に傷つけてしまった。
本当に、娘に申し訳なく思いました。

一方で、もう少し早く話してくれれば、とも思いましたが、本当に苦しい時はかえって言えない、というのも理解できます。
娘が、苦しい体験や気持ちを言葉に出すには今までの時間が必要だったんだな、と感じました。

娘、苦しかったね。
辛かったね。

でもすごくがんばったね。成長したね。

私も、苦しかったよ。
でももう、大丈夫だよ。
理由が分かれば、納得!
今まで辛くあたってごめんね。

私は、娘の話をきいて本当にスッキリ。
娘も、そのようでした。
その日の夕食は、久しぶりに心から二人で笑い合えた感じでした。

光が、見えました。
もう、迷いがなくなりました。

学校、ムリして行かなくてもいいよ。
もし行けたら、でいい。
お母ちゃんもお父ちゃんも、もう無理強いしないよ。
あなたが元気で、安心して勉強できる所でやればいいよ。
勉強なんて、いつでも、どこでも出来る。

元気で、明るく仲良く暮らしていこう。
「普通」じゃない方が、きっと面白い人生になるよ。


読んでいただき、ありがとうございました。



「大好き」

2020-03-23 12:13:00 | 日記
こんにちは、かおこです。

私は、母親が大きらいでした。
何かと怒られるし。

その一方で、料理を仕込んでくれたり、(母自身の趣味で)家には質の良い本やレコードも多くあったり、そういった意味では私は恵まれていました。

でも、「お母さん大好き」なんて絶対になし。
尊敬する部分もあるし、恵まれていたこともある、そこはありがたいとは思う。
でも、手放しで「大好き」なんて感情はありませんでした。
幸い、父は子どもと遊ぶのが上手いアウトドア派で、私をよく外に連れ出してくれました。
なので、強いて「自分はお父さんっ子」と思っていたフシもあります。

10代の頃は、早く死にたかった。
もしくは、母親を刺して自分も死のうと思ったこともたびたび。
早く家を出たいと思いました。
大学生になり、家を離れることになった時(それも恵まれていたということなのですが)、さすがに泣きましたが…
新生活に夢中で、気がつけば、実家に電話することもなく一か月が過ぎていました。

母親だって未熟。
母親なりに、苦しい思いもしたと思いますが。
知らない土地、価値観の合わないご近所、迷惑なお隣さん。
今思えば、母もイライラする要素満載!だったと思うのですが、当時のことを聞いてみても「何もイライラしなかったわよ」と涼しい顔。
ホントかよって感じですが。

今、娘は何かと「お母ちゃん大好き」と言います。
何で?ときくと「優しいから」と。

えー?こんなに優しくないのに。

何かと、両手を広げて抱きついてきては「大好き」と言ってきます。

母親としては、本当に嬉しい瞬間……のはずですが。

正直、その気持ちが今の私にはものすごく
重くて辛いのです。
今の私自身、娘にあまり愛情を感じず、ほぼ義務感で世話している、という感じなのです。
嫌われてた方がまだマシ、と思うこともたびたび。

私の、無愛想な物の言い方が気に入らず、
「何でそんなに棒読みなの?」
少し大きな声を出せば
「何でそんなに大声なの?怒ってるの?」
 
あぁ、もう鬱陶しくてたまりません。

娘としては、愛情の確認なのでしょう。
母親が大好きで、他に気持ちを注ぐ人がいないので、母親の気分がどうしても気になる。母親の機嫌が悪ければ、自分も嫌だから。
夫も娘にきちんと向き合ってはくれますが、いかんせん時間が短い。

でも、今ちゃんと子どもが親の愛情を感じていないと、あとあとこじれるんだろうなぁとも思います。
しんどいなぁ。

子どもは親を選べないけど、親も子どもを選べない。
子どもは、別人格。
思い通りにはならない。
理屈では分かっているんだけど、なかなか上手くいかないですね。

読んでいただき、ありがとうございました。



修了式はあるけれど…

2020-03-21 13:23:00 | 日記
こんにちは、かおこです。
世間では、もう桜が咲いています。
私は、満開よりも、咲き始めのちらほら、という感じの方が好みです。満開だと、お腹いっぱい!という感じで……
今日はいいお天気。青空に咲き始めの桜が映えて、とてもきれいでした。

娘、今日は習い事で友達に会えるので楽しみな様子。
友達との話の中、24日は学校に行くんだよね、という話題になりました。
娘、「え、そうなの?」

学校から、24日が修了式、ただし時間も短く、登校も学年ごとに時間をずらして、などの内容で連絡が来ていました。
私は、そのことを娘に伝えようか、迷っていました。 
こんな感じだから、行ってみない?と。
でも…どのみち行かないだろうから、言うだけ私のストレスが増えるかなと。

でも、いつもと違って時間差の登校。
体育館に集まることもなく、教室で、1時間もしないうちに終了。それだけ。私がついていってもいい。
それなら、行けるかも?
奇跡はもう起きない、と思いつつ、それでもやっぱりほんの少しだけ期待してしまう。

習い事から帰って、
「最後だから、挨拶してきた方がいいんじゃないかな。時間差登校だし、教室で1時間くらいいるだけだから」
と、やんわりと話してみました。

娘、やっぱり嫌がります。
逃げ場であるスマホを見始めます。

はぁ。
私が、バカなんでしょうか?
やっぱりね、と思いつつ、また繰り返してしまう。
言わない方が良かったのかな。


習い事からの帰り、知り合いに声をかけられました。
「学校、どこだっけ?」
私「○○小!」
「おんなじ!よろしくね!」
息子さんが、今年、新一年生だったんです。
入学、おめでとう!こちらこそ、よろしくね。

うちの娘は、学校には、いないけど。

読んでいただき、ありがとうございました。


うらやましい

2020-03-19 20:56:00 | 日記
こんにちは、かおこです。

相変わらず、コロナウィルス感染の影響が続いていますね。
早い収束を願いますが、正直、まだまだ先だなぁと感じます。
そろそろ、世間の疲れも出て来る頃。

9年前の大震災や、娘の不登校で、先が見えない、目標が見えないというのは、何にも増して心の負担になるのを実感しました。
今度もそんな感じはしますが、個人的にはそれほどの負担は感じていない、というのが正直な所。
食料品も、水もある。電気やガスが止まっているわけではない。お金は少ないけど、なくなるわけではない。私は派遣の仕事もある。夫の仕事も、インバウンドは関係ないので普段と変わらない。満員電車に乗るわけでもない。娘も病気もせず元気。お天気にも恵まれている。
充分です。

休校も2週間を過ぎました。

どのご家庭も、学校の先生がたも、それぞれ大変かと思います。
終わっていない学習内容をどうするか、修了式は、卒業式は、新学年での学習は…
問題山積ですよね。
在校生は、夏休みを短くして学習内容を確保する……という手もなくはないですが(大変だけど)、卒業してしまう場合はどうするのかしら?
とりあえず義務教育は学習内容の消化!が現場の第一の課題だと思われますが……正直、こういう時は端折ったらダメなのでしょうかね。(ダメなんでしょうけど)

TVなどで、「学校に行きたい、友達に会いたい」という子どもの声を聞きました。

ああ、なんてうらやましいんでしょう!

いまは確かに大変だけど、新学期が始まれば、ほとんどの子どもは学校に行ってくれる。
うちは、それが望めないのです。

誰かの悩みも、ほかの誰かにとってはうらやましい、ということもあるんですね。

娘の学校も、今週から希望すれば学校で勉強、または体育ができるよう、時間や場所を設定、調整してくれました。

娘にも「学校で勉強してもいいみたいよ」とさらっと言っておきましたが、ほぼ無反応。

また、今日は我が家の近くの中学校で卒業式。
規模や時間は縮小されたようですが、お天気にも恵まれて無事済んだよう。
中学生たちの、保護者さんたちの歓声がよく聞こえてきました。なんだかこちらも晴れがましい気分。

これまた、うらやましい!!

正直、もう娘には縁のない行事だなぁとあきらめている私……

去年の中学校の卒業式。
我が家の前(中学校の正門の前)で、卒業生と思われる男の子と、そのお母様が、中学校のほうを眺めていました。
いま思えば、その男の子も、中学校生活のいくらかを不登校で過ごしたのかもしれない。
そう思うと、何だか泣けてきました。
あの男の子は、どんな思いで眺めていたのかな。
何か声をかけたかったけれど、何て言ったらいいか分からなかった。
いま、元気にしているかな。どうか元気でいますように。


読んでいただき、ありがとうございました。




負担を、分け合う

2020-03-10 02:11:00 | 日記
こんにちは、かおこです。

不登校生活も、もう4か月になろうとしています。
娘が学校へ行かなくなったのが、去年の11月中旬。
手帳や家計簿、メールなど、日付が分かるものを見返す時に、それより前の日付を見ると、
「この頃は幸せだったな」
「こんなことになるなんて、本当に思いもしなかった」
などと、つい思ってしまいます。

娘は、一人でどこかへ行くことができません。近所へのお使いもまだムリ。
買い物などの帰り、「ひとりで帰る」と言う時は、そうしてもらいますが…
基本的に、常に私と一緒。
こちらも、さすがに疲れます。
たまには、ひとりになりたい!

と、常々思っていたところ。
夫が、「確定申告の書類を出すから、娘と一緒に行ってこようかな」と言い出しました。

やったーーーー🙌🙌🙌
ひとりになれる!!

娘を留守番させて、自分で外に出る、というのは最近よくありますが……
家でひとりになる、というのが一番欲しかったことなんです。
夫も、確定申告のこの時期はどうしても忙しいのですが、一段落ついたようで、娘と外へ行ってくれました!!
本当に嬉しかったですし、助かりました。

1時間程度でしたが、ずっと読みたかった本を読み(本当に好きなので、イライラする時に読みたくなかった)、ひとりの幸せを味わいました。
「魂の解放」ってこういうことか、と感じました。

おかげで、昨日までのイライラ、ジトーっとした気分もすっかり良くなり、天気もいいので午後は近くの公園まで行ってみよう!と娘を連れ出しました。

自転車で15分程度、とても広くて、自然も豊か。人が密集することもなく、とてもいい環境です。
久しぶりに、落ち着いた気持ちで娘と散歩しました。
娘も機嫌よく、周りの出来事を見て笑ったり、私に甘えたり。持ってきたおにぎりや、パンやお菓子を平らげます。

気持ちが落ち着くと、気力も出てきます。
公園内に、図書館があるのを思い出し、ダメ元で行ってみました。
私の住んでいるエリア内の図書館は、自由な閲覧は出来ず…ここの公園は隣町なので、どうかな?と思ったのですが…

なんと!開いていました!やったーー🙌🙌
隣町の住民も登録OKで、その場で登録し、読みたかった美術関連の本を何冊か借りて来ました。

これも、本当に嬉しかった。

たまりがちなストレスが、薄まって流れていくようでした。

帰宅後も、娘とケンカせずに済み。

出かける前にも、宅配便のお兄さんと話したり、届いた荷物のお礼で実家の父に電話をしたり。隣に住む人が用事で尋ねてきたり、小学校の校長先生にも会いました。

いろんな人に会ったり、違う所に行ったりすることで、自分の負担が少し、軽くなります。

責任の重い仕事で悩んでいた時に、看護師の先輩が、「一人で抱えずに、責任を分け合う」という言葉を私にくれました。
その言葉が、よみがえってきました。

責任と負担を、自分だけで処理しようとしなくていい。周りの人みんなに、声かけるのは大変だけど、みんな引き受けてくれる。
周りの人に、感謝!

そんなことを、改めて感じました。

読んでいただき、ありがとうございました。