「浦島太郎のように、18年ぶりに国会に戻ってきた『暴走老人』の石原です。
これからの質問は、国民の皆さんへの『遺言』のつもりです」
石原氏は13年2月12日、通常国会の衆院予算委員会で質問に立ち、こう述べた。
「この国を今日の混乱、退廃に導いた大きな原因は現行憲法だ」
「戦争の勝利者が敗戦国を統治するために強引につくった既製の基本法が、数十年にわたって存続している事例を、私は歴史の中で見たことがない」「自分で自分のことを決められなかった国は速やかに滅びる。国の防衛を傭兵に任せたローマ帝国がそうだった」
米国からの「自立」を唱えた石原氏らしい。
「あの前文の醜さ、何ですか」
「絶対平和という、一種の共同幻想だ」
「非常に厄介な状況が日本の周りでどんどん進展している」
「自分自身で守り切る基本的な法制をつくる必要がある」
「できるだけ早期に大幅に変えて、日本人のものにしていただきたい」
委員室には緊張感が張り詰め、ヤジ一つない。
石原氏は都知事時代、都による購入計画を進めていたが、
直前に民主党の野田佳彦内閣が国有化した尖閣諸島にも言及した。
「(国有化で)国と国の問題にした」
「東京都が買い取った方がよかった」
「今、日本がやっているのは実効支配とは言えない」
「最低限(一番大きな魚釣島の頂上に)灯台をつくっていただきたい」
「(中国の挑発には)毅然(きぜん)とした態度を取ればいい。
侍と同じように、『寄らば切るぞ』と、パチンと鯉口を切ることですよ」
天皇陛下と、英霊が眠る東京・九段の靖国神社についても語った。
「神道の大祭司たる天皇は、日本の感性がもたらした文化の象徴であり、政治の象徴ではない」
「天皇陛下が、戦争で亡くなった人を悼み、お参りをされることは祭司として当然のこと」
「天皇陛下にぜひぜひ、靖国参拝していただきたいと奏上をお願いしたい」
石原氏は持ち時間の1時間40分、圧倒的な知識をもとに、
日本の抱える問題と、それを克服する戦略について語り続けた。〝最後の授業〟ともいえるものだった。
ニュースより抜粋
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