がめらのフィールドノート

人と自然との出会いの中から湧き上がった想いや音楽、エピソードなどを、紹介します。

清里から帰ってきました

2006年09月03日 | アウトドア


 8/31~9/3の日程で、山梨県清里高原に行ってきました。小学6年生38人との3泊4日。野外料理、ナイトゲーム、登山、キャンプファイヤー・・・。卒業を半年後に迎える子どもたちにとって、どれも大きな思い出になる活動ばかりだったと思います。

 登山。南八ヶ岳の三ツ頭を目指す登山は、標高差1,000mの日帰り登山です。小学生には、体力・気力の限界に挑戦する厳しさです。天気も快晴だったため、標高があがっても、気温は上昇の一途。バテてしまう子もいましたが、「クラス全員で頂上に立つ」という目標に向って歯を食いしばって登っていました。南八ヶ岳の三ツ頭に全員で登頂し、万歳をし、握手しあった瞬間は、どんなによくできたドラマや映画よりも感動的でした。登り始めから下山まで、背中には雲海から富士山が顔を出し、自分たちを見守ってくれているかのようだったのも、印象的でしたし、何より、担任の先生の目にうっすらとたまった涙は、私の胸にぐっとくるものがありました。



 キャンプファイヤー。この宿泊行事は、クラス単位で行われるので、卒業を意識し始めるこの時期、他の誰にも邪魔されずに、クラスの思い出作りができるのです。そして、最後の夜のキャンプファイヤーで、「クラスの思い出」はクライマックスを迎えます。どんなに私たち野外活動の指導スタッフががんばっても、最後に子どもたちの心に訴えかけるのは、担任の先生のお話です。おき火になりかけたファイヤーを囲んで、先生の話を聞きながら、多くの子どもたちが、涙を流しました。卒業の日ならいざしらず、夏のひととき、厳しくも楽しい宿泊行事です。でも、クラスの友だちや先生との別れが現実に来ることを、初めて実感し、今までの思い出と交錯して、涙があふれてくるのでしょう。

 私たち指導スタッフは、宿泊期間だけの出会いでしかありません。日々じっくりと付き合って深まっている人間関係の中に、私たちがどこまで踏み込んでいいのか、いつも考えさせられます。と、同時に、そんなかけがえのない仲間たちの集まった空間と時間の中に、私たちもいさせてもらえている、ということに幸せを感じてしまうのもまた、事実なのです。

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2 コメント

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ありがとうございました! (村岡 暁)
2006-09-09 09:23:35
えぇ、6年生最後の清里合宿をご指導いただいた2部6年の者です。

大変お世話になりました。コーチ達のおかげで、僕たちは最高の思いでを作ることができ、また、クラス・・・いや、仲間との結束もより強くなったと感じています。実はキャンプファイヤーの時、僕も涙を流ししたうちの一人です。

また来年も清里合宿があるようで、ホントに最後という実感がありません。そりゃぁあれだけ楽しいから仕方ないのかもしれないですけどね。「また行きたい!」そういう気持ちがそのように思わせているのかもしれません。本当にありがとうございました。今後、またよろしくお願いします!
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こちらこそありがとう! (がめら)
2006-09-10 18:15:29
コメントありがとう。心にじんわりしみ込む、あたたかーい思い出がたくさんできました。運動会、応援にいくからね!
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