【刻字の樹】ブログ

「遊び心」で、【作者の心根】を想い臨刻し、木肌の持つ美しいさを生かした作品の紹介させて頂いています。  

【 刻字 ・・・ 「イプセン・・」(八束句) 】

2016-02-20 08:38:06 | 刻字と俳句、詩

八 束 句 の 臨 刻 の 作 品 。

    イプセンの名言に、「生きるということは航海のようなもの。誰もが

   この舵をきる必要がある。」とあります。

    かもめが舞う海を見るイプセンの像を見て、八束先生はその言葉を

   思い浮かべたのでしょうか。


【 刻字 ・・・ 「故郷は遠くにありて・・」(室生犀星) 】

2016-02-18 15:28:46 | 刻字と俳句、詩

   室生犀星の有名な詩の臨刻です。 ( 石飛博光書 )         

    ふるさと遠くにありて思ふもの/ そして悲しくうたふもの


 

 

 

 

         これと同じく、故郷の思いを謡った有名な漢詩の一つに、李白の「静夜思」があります。

      犀星がこの漢詩に触れたかどうかは分かりませんが、参考に味わって下さい。

                「 床前月光ラス / 疑ウラクハ是地上カト / 頭ゲテ山月 / 頭レテ故郷ウ     

         顔を挙げて山の端を見  掛かる月を仰ぐ / 顔伏せ遥か遠く 故郷への想いは深い


〔追記〕 私の拙句

  まわり将棋/ して和む子や/ 昼炬燵   (毎日新聞投句)


【 刻字 ・・・ 「山頭火句」 】

2016-02-17 09:16:58 | 刻字と俳句、詩

 此方でも久しぶりに雪が降りました。  昨日の毎日新聞で、坪内稔典さんの選んだ句に

山頭火の「春の雪」が載っていました。私の一番好きな俳句です。

 春の雪は解け易すく、それ故この句にはごく平凡な家庭の、暖かさや幸せが

謡われているように感じられます。

 一生の殆んどを旅で過ごし、家族にも恵まれなかった山頭火の胸の中には、

この幸せな家庭への、強い憧れがあったのではないでしょうか。

 俳句に浅い私の身勝手な解釈ですが。

   

     此 の 道 し か 奈(な) い/ 春 野(の) 雪 降 留(る)  (山頭火句)


   ( 私の拙句    手を離れ/ 歩み初(ふ)む子や/ 春一日  )

 


【 刻字 ・・・ 「萬里春」 】

2016-02-03 10:28:56 | 刻字と俳句、詩

まだ寒い日が続きますが、早く春を迎えたいものです。

もう、明日が立春です。 刻字作品 ・・・ 「萬里春」  


春立ちて/ まだ立春の/ 野山かな (蕪村句)


  〔追記〕

 先日、市音楽ホールでのアンサンブル神戸よるコンサートがあり、聴きに出掛けました。

ベートーヴンの「交響曲第七番イ長調」、映画「のだめカンタービレ」で多く知られている曲とか。

 曲の良さは分からない乍ら、ただ無心の一時が気持ち良く過ごせた時間でした。