【刻字の樹】ブログ

「遊び心」で、【作者の心根】を想い臨刻し、木肌の持つ美しいさを生かした作品の紹介させて頂いています。  

高村光太郎の詩

2021-02-08 14:15:39 | 刻字

此方では先日、山間部でほんの少し雪が舞った程度。

 それに比べ、日本海の方々には今年の雪は大変です。

    

   久 保 田 万 太 郎 句・・ ・ 刻 字 作 品 

                                    志ら怒万二/ 津もりし雪の/ 布可さか奈

         

      高村光太郎の詩   〔 雪白くつめり 〕

              雪白く積めり

              雪林間の路をうずめて平らかなり

              ふめば膝を没して更にふかく

              その雪うすら日をあびて燐光を発す

              ・・・ 

              路を横ぎりて兎の足あと点々とつづき

              松林の奥ほのかにけぶる

              ・・・

              十歩にして息をやすめ

              二十歩にして雪中に座す

              ・・・

              わずかに杉の枯葉をひろいて

              今夕の炉辺に一椀の雑炊を暖めんとす

              ・・・

              燐光の如きもの霊魂にきらめきて美しきなり

              美しくしてとらえ難きなり

               


【 草芳春雨 】

2019-04-13 08:27:47 | 刻字と俳句、詩

  

         草 芳 春 雨


【 花舞鳥歌 (榊莫山書)】

2019-03-23 10:54:18 | 刻字と俳句、詩

       榊莫山の書 「花舞鳥歌」 の作品


     

      桜の俳句を一句

          空をゆく/ 一かたまりの/ 花吹雪 (高野素十句)   


【 夜更けて燈前に座す・・・(独歩詩)】

2019-03-21 18:42:44 | 刻字と俳句、詩

          国木田獨歩 の詩                                                                                        

 

               夜更けて燈前に座す/ 哀思悠々堪ゆべからず

             


【 夕方は人待つ心・・・(淑子 句) 】

2019-03-05 11:27:41 | 刻字と俳句、詩

 

            

           ( 藤田淑子 句 )

              夕方は/ ひと待つこころ/ 桜鯛

   

    (芭蕉句)

    山路来て/ なにやらゆかし/ すみれ草


【 やわらかし・・(葉舟句)】

2019-03-04 12:34:58 | 刻字と俳句、詩

               小園葉舟の句

                     やわらかし/ ふるさとの雪/ ふるさとの土

         


             杜牧の有名な詩の一句 「淡々として雲の如し」


            

 


【 知らぬ間に積りし・・・(万太郎句)』

2019-01-28 14:08:44 | 刻字と俳句、詩

 此方では先日、山間部でほんの少し雪が舞った程度。

 それに比べ、日本海の方々には今年の雪は大変です。

    

   久 保 田 万 太 郎 句・・ ・ 刻 字 作 品 

                                    志ら怒万二/ 津もりし雪の/ 布可さか奈

         

      高村光太郎の詩   〔 雪白くつめり 〕

              雪白く積めり

              雪林間の路をうずめて平らかなり

              ふめば膝を没して更にふかく

              その雪うすら日をあびて燐光を発す

              ・・・ 

              路を横ぎりて兎の足あと点々とつづき

              松林の奥ほのかにけぶる

              ・・・

              十歩にして息をやすめ

              二十歩にして雪中に座す

              ・・・

              わずかに杉の枯葉をひろいて

              今夕の炉辺に一椀の雑炊を暖めんとす

              ・・・

              燐光の如きもの霊魂にきらめきて美しきなり

              美しくしてとらえ難きなり

               


【 故郷は遠くにありて・・・(室生犀星詩)】

2019-01-24 12:49:31 | 刻字と俳句、詩

 室生犀星の有名な詩の臨刻です。 ( 石飛博光書 )         

    ふるさと遠くにありて思ふもの/ そして悲しくうたふもの


 

 

 

 

 これと同じく、故郷の思いを謡った有名な漢詩の一つに、李白の「静夜思」があります。

犀星がこの漢詩に触れたかどうかは分かりませんが、参考に味わって下さい。

  「 床前月光ラス / 疑ウラクハ是地上カト / 頭ゲテ山月 

    / 頭レテ故郷ウ     

( 顔を挙げて山の端を見  掛かる月を仰ぐ / 顔伏せ遥か遠く 故郷への想いは深い )  


               


【 年々歳々花相似たり・・・・ 】 

2018-12-14 14:11:38 | 刻字と俳句、詩

  漢詩『代悲白頭翁』の一部

年々歳々花相似たり/歳々年々人同じからず」/言を寄せん全盛の紅顔子/

 応に憐れむべし半死の白頭翁/この翁白頭真に憐れむべし/これ昔紅顔の美少年/

 公子王孫芳樹の下/清歌妙舞落花の前。

 

            


【 年々歳々花相似たり・・・・ 】 

2018-12-14 14:07:26 | 刻字と俳句、詩

  漢詩『代悲白頭翁』の一部

年々歳々花相似たり/歳々年々人同じからず」/言を寄せん全盛の紅顔子/

 応に憐れむべし半死の白頭翁/この翁白頭真に憐れむべし/これ昔紅顔の美少年/

 公子王孫芳樹の下/清歌妙舞落花の前。